【感想・ネタバレ】媚笑の閨に侍る夜【イラスト入り】のレビュー

あらすじ

売春が公認化され、遊里として復活した吉原でも屈指の大見世・男の廓「花降楼」。女王のように驕慢な美貌を持つ玉芙蓉は、お職を張るほどの売れっ妓でありながら、なぜかろくでなしの客に貢いでは捨てられる日々だった。借金が嵩み、ついに見世の顧問弁護士・上杉の執務室へ呼び出される。「どうしてあなたはそんなに男の趣味が悪いんですか」「もっとましな男って、たとえばあんたみたいのかよ」眼鏡の奥で皮肉に微笑む彼を、意趣返しに誘惑しようとする玉芙蓉だが…。大人気・花降楼シリーズ第6弾!!

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これぞ

とにかく相手に貢ぐというこれぞダメ色子の典型ですね。弁護士のお相手が、その心情を紐解いて、どうにか目が覚めましたが、素直にならなければ坂道を転げ落ちていったんだろうなと思います。

#ドキドキハラハラ

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2021年05月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この話、好きだ!
今回の受はお職の珠芙蓉。ダメ男にばかり引っかかり、身揚がりを
繰り返した結果、とんでもない額の借金を背負ってます。
しかもその借金、そっくり残ったまま残りの年季は1年程…。
返しきれなければ、切り見世に売り飛ばされ、夜鷹にでも堕ちてしまいそうな勢いです。

そんな色々と追い詰められてる玉芙蓉のお相手は、見世の顧問弁護士
である上杉です。
玉芙蓉が誘惑しても誘惑してもちっとも靡かないどころか、
『どうしてあなたはそんなに男の趣味が悪いんですか』
ときたもんだ。玉芙蓉じゃなくっても、この男、ちょっとグラっと
きそうな感じです。
敬語眼鏡と高慢女王好きにはたまりません。

0
2012年03月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 売春が公認化され、遊里として復活した吉原でも屈指の大見世・男の廓「花降楼」。
 そこでお職を張る玉芙蓉は、女王のように驕慢な美貌を放っていた。
 ところが、そんな玉芙蓉はなぜかろくでなしの客に貢いでは捨てられる日々だった。
 どれだけ稼いでも、間夫と呼ばれる自身の恋人を身上がりさせ、返ってこない金を貸し、全てを男につぎ込んでしまう。
 そろそろ年季が明けるというのに、ちっとも借金が減っていない玉芙蓉はついに、見世の顧問弁護士・上杉の執務室へ呼び出される。
「どうしてあなたはそんなに男の趣味が悪いんですか」
「もっとましな男って、たとえばあんたみたいなのかよ」
 眼鏡の奥で皮肉に微笑む彼に聞かれて、意趣返しに誘惑する玉芙蓉だが……というお話。

 どうしようもなくダメ男が好きな傾城と冷静沈着な顧問弁護士……というお話でした。

 玉芙蓉は、金にだらしのない男ばかりを好きになり、最初にお金を貸したのが始まりで、そのまま何度も金を無心してきて、挙句の果てにそのまま逢いにこなくなるような男ばかりを好きになる。
 玉芙蓉もどうしてだかわからないけれど、どうしてだか、そんな男ばかりを好きになってしまうのだ。

 そんな最中、間夫と諍いを起こし、留置所へと放り込まれた玉芙蓉を迎えに来たのは、上杉だった。
 見世に戻ってからも、玉芙蓉に「どうしてあなたはそんなに男の趣味が悪いのですか?」と責める上杉に、玉芙蓉はつい売り言葉に買い言葉で、「もっとましな男って、たとえばあんたみたいなのかよ」と上杉を挑発してしまう。

 そしてそのまま上杉と関係を持ち、もう馬鹿なことはしないと約束した玉芙蓉だったが……
 玉芙蓉が実はその行為を繰り返してしまうのには、理由があって……

 とまぁ、そんな感じで、物語は進んでいきます。

 何というか、今までのこのシリーズでは、この話が一番、ベタだったかなー……と、思わなくもないです。
 登場人物の性格とか……が、そう思わせるのか、その辺りはよくわかりませんが。

0
2018年01月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

弁護士×遊女(男)。花降楼シリーズ初読。現代と過去の時代設定がまじりあうような不思議な世界観だが楽しんで読める。受けが過去に軽いトラウマを抱え、自ら進んで不幸を呼び寄せるような女王様体質。攻めも一筋縄ではいかないインテリ弁護士。釣合のとれたよいカップリングだと思う。機会があれば別の花降楼シリーズぜひ読んでみたい。

0
2013年03月31日

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