あらすじ
朝は鳥の声を聴きながら愛犬ゆりねと森をお散歩。昼間は庭にハーブや野菜を植えたり、梅干しやピーナツバターを手作りしたり。夕方には近くの温泉に行き、夜は薪ストーブの前でワインを飲みながら音楽を聴く。いつか茶飲み友達ができたらいいなと思いながらも、今は孤独を楽しんでいる。山小屋での一人と一匹の暮らしを綴った日記エッセイ。
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Posted by ブクログ
キリンの命と人の命
P.98
一体、これらの命と引き換えにして得たかったものとは、なんだったんだろう。
この部分、本当に深くて言葉では表せないくらい
命以上に大切なものって何なのかを考えさせられた一文でした。
一文でその深さを心の中にずっしりと感じさせられる表現というか、文字でしかないのに小川糸さんが本当に心から思ってることが読み手にはこんな形で入ってくるのかと、改めてすごい作家さんであることを感じました。
Posted by ブクログ
「私はもう、日本で一番美味しい食パンをわざわざ取り寄せてまで食べたいとは思わない。
けれど、近所にあるパン屋さんで買ってきた食パンを、たった一枚食べるのでも、最大限、美味しく工夫して食べたいとは思う。
仕事というのは、そういうものなのではないかと、最近しみじみ思うのだ。
自分のできる範囲で、最大限できることをする。
ウィンウィンという言葉があるけど、私はそれよりも、ハッピーハッピーがいいなぁ、と感じている」
「私は最近つくづく、人生を幸せに生きるコツは、ひとり遊びができるかどうか、で決まるのではないかと感じているのだけど、そこに一匹動物がいたら、それはもう鬼に金棒というか、パーフェクトなんじゃないかと思っている。」