【感想・ネタバレ】絡新婦の理(1)【電子百鬼夜行】のレビュー

あらすじ

「ふふふふふ。蜘蛛を信じる仲間ですわ」。房総の女学校・聖ベルナール学院の生徒・呉美由紀は校内に潜む背徳の行為と信仰を知って戦慄する。連続目潰し魔に両目を抉られた教師・山本純子は呪われて死んだのか。そしてもう一人、教師の本田幸三が絞殺され、親友・渡辺小夜子が眼前で校舎から身を投じた!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

木場が担当する事件。「目潰し魔・平野」。被害者・矢野妙子、水商売の女・川野弓栄、女教師・山本純子。宿で殺害された前島八千代。殺害現場で目撃された木場の旧友・川島喜一と思われる人物。川島と出会い「蜘蛛にきけ」と吐かれた木場。ベルナール学園に流れる「黒い聖母」の噂。「黒い聖母」に願いをかけると恨みを持つ人間を殺すことができるという。学園内の売春組織。教師の本田に乱暴され妊娠した渡辺小夜子の復讐。何者かに殺害された本田と直後に転落死した渡辺小夜子。織作家の骨董の鑑定にやってきた伊佐間。鑑定中に乱入してきた織作茜の良人・耕作。先代に見込まれたが挫折し酒におぼれていた耕作。何者かに絞殺された耕作の謎。

0
2012年12月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「あなたが--蜘蛛だったのですね」
低い、落ち着いた声だった。
一面の桜である。
満開の桜の只中である。

黒衣の男と桜色の女との会話から始まる蜘蛛と理、キリスト教が散りばめられた物語。
始まりの場面の幻想的な美しさが、少しだけ関口君の見ている世界に通じる印象でした。
最後まで読んで、最初に戻るとまた味わい深い第1巻。

第1巻にはおちゃめな京極さんのシーンは特になし。
というか、出ばったのは木場さんで、京極、関口、榎木津は時系列的に箱根で大変な目に遭っていた頃ですし。

0
2012年12月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「あなたが——蜘蛛だったのですね」

えっ?
もしや犯人が初っ端から分かっちゃったりするのかしら…と思ってしまいました(笑)
だってこんな冒頭に京極堂が登場することありますか。

そして冒頭のシーンの後は事件の始まりへと戻り、また長~い話が始まるのでした(苦笑)。

この巻の中で腹立たしいのは女学生の弱みにつけこんだ本田という教師。彼を呪い殺そうと思うその被害者の小夜子。そしてその呪いは成就することになります。
更に小夜子も校舎から飛び降りて…。

序盤から事件があちらこちらで起きて、聞き覚えのある人物が登場したり、と次巻への期待大です。

0
2021年03月30日

「小説」ランキング