あらすじ
魔力を持つコーデリアは力を隠し平穏に生きていたが、町を魔物から守る為に自ら囮になった。その危機を救ったのは、消息不明になっていた美しい幼馴染みのメルヴィンだった。実は膨大な魔力を持つ彼はコーデリアの平穏と引き替えに魔術師長となり、この国を守ってくれていたことを知る。「ずっと会いたかった。俺のものになってくれ」彼に求められ長年の彼の孤独と愛情を受け止める事にしたコーデリアは甘く愛され始めて!?
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まさかのシリーズ3段
また『ヤンデレ〜』の世界が読めたことに感激です!
全く酷い世界があったもんだ。人間なんて、利己的なもので。
どんな時代でもどんな世界でもそれは変わらない。
自分に都合が良ければ正義で、都合が悪くなれば悪になる。それに振り回される方の悲劇は計り知れない。
それでも、『愛は世界を救う』んだと。いうて、何の力もない数と知性だけしか持ち合わせない人間は、ただひとりの選定者のただひとりに注ぐ愛情のおこぼれで生きていられるのだ。
アリスにはちゃんとララという存在がいて、世界の均衡は、かろうじて人間側に傾いているけれど、ララやコーディの存在は奇跡なのだと。彼女らの献身が、自己犠牲を是とする存在が、どれだけ選定者の心を打つか、アリスにじゃなくて、もっと只人に広めないといけない。
そして、読者たる私たちは、この物語を通じて、自分の意にそまぬ人間を簡単に傷つけることは、自分の世界を壊すことだと識らなければならない。自分にとって有害な誰かは、誰かのかけがえのない大切な存在なのだから。
Posted by ブクログ
アリステア×ララの『ヤンデレ魔法使いは〜』の時から世界のしくみについてなんとなく描かれていた調停者の存在と魔術師の土台を作り上げたはじまりの魔法使いのお話がまさか1冊のスピンオフとして読めると思っていなかったのでとても嬉しいです...!!!
魔術師という存在ができる前の世界は人類滅亡の危機に瀕していて、そんな中でも協力しあって生きていくよりも魔力持ちに対する偏見が蔓延った酷い世の中だったと知り、人間の愚かしさに呆れると同時に調停者を送り込んだ神の気持ちがなんとなく分かるような気がしました。
天秤を持つ存在が完全に人間に絶望しかけたその時に射し込んだ美しい光はやっぱり1人の女の子。アリステアとララのようであって全く違うメルヴィンとコーデリアの2人の気持ちよりも言葉よりも先に身体が動き魂が求め合うようなそんな関係に胸が熱くなりました(*´艸`)
めちゃくちゃ強くて賢いのに常識を知らないから愛を伝えることに不器用で、でも執着と独占欲だけはつよつよアンバランスなメルヴィンから唯一人間らしい表情を引き出し優しさも愛も教えられる存在がコーデリアで、コーデリアはなんというか色々強い女の子で物理的なものを置いておけばきっと1番強いのは彼女だと思います((( *艸))クスクス
愛してくれていた両親に魔力持ちというだけで突然裏切られたにも関わらず、両親の教えをことある事に思い出し、優しさを忘れずいつも笑顔で自分より弱きを守り続ける良心の塊のようなコーデリア。明るく見えても心の傷は深く死にたがりだったコーデリアがやっと生きたいと思えるようになった理由がメルヴィンなのがもうほんとお似合いすぎて、このお互いにお互いじゃないとダメな関係が激エモです♡(*ó▿ò*)♡
あと、なにげにメルヴィンをギリギリのところで人間側に引き留めることに一躍買った功労者は間違いなくバーナードですよね。彼のお人好しが最初の理不尽な引き離しの裏切りもメルヴィンにとって完全には彼を恨み切れない理由になったんだと思いますし、ちゃんと国王相手に自分の命を懸けてもメルヴィンの幸せを願ってくれた優しさを知ってほっこりしました(*˘︶˘*).。.:*♡
彼にも幸せになって欲しいです⟡.*
スピンオフ
みなさんのレビューで、大好きなヤンデレ魔法使い…のスピンオフと知って購入。
大好きな物語だったので嬉しかったです。
ただ、ララやアリステアとキャラが似すぎていたのと、話しの展開も新鮮さは感じられず、そこはちょっと残念だったけれど、それでも楽しく読めました。
流石の展開でした🌟
ヤンデレなアリステアとララのお話が素敵だったので、そこに通じるお話が読めて嬉しかったです。
そしてシリーズ中、軸となっていた審判者や竜もしっかりと書かれていて、やっぱりこの先生は物語を構築する天才💡だと思いました。
シリーズ通してヒーローはヤンデレですし、ヒロインに対して執着心が強いですが、その過程もきちんと書かれてますし、そういうお話が好きな方にはオススメです。
最高以外に言葉なし
作家さん買いです。
冒頭にアリステアが出てきた時にもうすでにテンションMAXになり、一気に読み終えました。
素晴らしい!
愛が溢れている!
クレイン先生に一生ついて行きます…!(迷惑)
という気持ちでいっぱいになりました。
審判者として生まれたメルヴィンが、最初は愛も何も理解できてないところから人間らしくなるプロセスも素晴らしかった。
感覚でしか生きていないのにとっても優しい。
もう神さまじゃない?
彼を変えたコーディも素晴らしくて、切なさや傷つきも沢山抱えながらそれと同じくらいに愛を沢山抱えていて、いずれ世界を救うことになるとか、もう人間やっててよかったと思いました。
コーディにはなれないけど、見習おう。
もう一度アリステアを読み直したくなりました。
素晴らしかったです。
Posted by ブクログ
魔法使いシリーズ、面白くてハズレないです!
審判者が決断する理由は、愛する人がいる。
それだけ。それが正解か不正解かは、未来しか
知り得ないもの。その後がどうなったかは、、
また、読み返すしかないですね!
ヤンデレに繋がる世界最高
大好きなクレイン先生の大好きなヤンデレのスピンオフ。一気に読めちゃいました。非情な世界を変えようとする2人もとても素敵でした。
人は、自分の理解できないものを恐れ忌み嫌いながら利用する。そのことの身勝手さと醜さ、その中で生き延びた初めての魔術師。作者様の力量は相変わらず凄いなぁと思います。
いっぺん死んでこいと言いたくなる人が多すぎる。