あらすじ
魔力を持つコーデリアは力を隠し平穏に生きていたが、町を魔物から守る為に自ら囮になった。その危機を救ったのは、消息不明になっていた美しい幼馴染みのメルヴィンだった。実は膨大な魔力を持つ彼はコーデリアの平穏と引き替えに魔術師長となり、この国を守ってくれていたことを知る。「ずっと会いたかった。俺のものになってくれ」彼に求められ長年の彼の孤独と愛情を受け止める事にしたコーデリアは甘く愛され始めて!?
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Posted by ブクログ
アリステア×ララの『ヤンデレ魔法使いは〜』の時から世界のしくみについてなんとなく描かれていた調停者の存在と魔術師の土台を作り上げたはじまりの魔法使いのお話がまさか1冊のスピンオフとして読めると思っていなかったのでとても嬉しいです...!!!
魔術師という存在ができる前の世界は人類滅亡の危機に瀕していて、そんな中でも協力しあって生きていくよりも魔力持ちに対する偏見が蔓延った酷い世の中だったと知り、人間の愚かしさに呆れると同時に調停者を送り込んだ神の気持ちがなんとなく分かるような気がしました。
天秤を持つ存在が完全に人間に絶望しかけたその時に射し込んだ美しい光はやっぱり1人の女の子。アリステアとララのようであって全く違うメルヴィンとコーデリアの2人の気持ちよりも言葉よりも先に身体が動き魂が求め合うようなそんな関係に胸が熱くなりました(*´艸`)
めちゃくちゃ強くて賢いのに常識を知らないから愛を伝えることに不器用で、でも執着と独占欲だけはつよつよアンバランスなメルヴィンから唯一人間らしい表情を引き出し優しさも愛も教えられる存在がコーデリアで、コーデリアはなんというか色々強い女の子で物理的なものを置いておけばきっと1番強いのは彼女だと思います((( *艸))クスクス
愛してくれていた両親に魔力持ちというだけで突然裏切られたにも関わらず、両親の教えをことある事に思い出し、優しさを忘れずいつも笑顔で自分より弱きを守り続ける良心の塊のようなコーデリア。明るく見えても心の傷は深く死にたがりだったコーデリアがやっと生きたいと思えるようになった理由がメルヴィンなのがもうほんとお似合いすぎて、このお互いにお互いじゃないとダメな関係が激エモです♡(*ó▿ò*)♡
あと、なにげにメルヴィンをギリギリのところで人間側に引き留めることに一躍買った功労者は間違いなくバーナードですよね。彼のお人好しが最初の理不尽な引き離しの裏切りもメルヴィンにとって完全には彼を恨み切れない理由になったんだと思いますし、ちゃんと国王相手に自分の命を懸けてもメルヴィンの幸せを願ってくれた優しさを知ってほっこりしました(*˘︶˘*).。.:*♡
彼にも幸せになって欲しいです⟡.*
流石の展開でした🌟
ヤンデレなアリステアとララのお話が素敵だったので、そこに通じるお話が読めて嬉しかったです。
そしてシリーズ中、軸となっていた審判者や竜もしっかりと書かれていて、やっぱりこの先生は物語を構築する天才💡だと思いました。
シリーズ通してヒーローはヤンデレですし、ヒロインに対して執着心が強いですが、その過程もきちんと書かれてますし、そういうお話が好きな方にはオススメです。
最高以外に言葉なし
作家さん買いです。
冒頭にアリステアが出てきた時にもうすでにテンションMAXになり、一気に読み終えました。
素晴らしい!
愛が溢れている!
クレイン先生に一生ついて行きます…!(迷惑)
という気持ちでいっぱいになりました。
審判者として生まれたメルヴィンが、最初は愛も何も理解できてないところから人間らしくなるプロセスも素晴らしかった。
感覚でしか生きていないのにとっても優しい。
もう神さまじゃない?
彼を変えたコーディも素晴らしくて、切なさや傷つきも沢山抱えながらそれと同じくらいに愛を沢山抱えていて、いずれ世界を救うことになるとか、もう人間やっててよかったと思いました。
コーディにはなれないけど、見習おう。
もう一度アリステアを読み直したくなりました。
素晴らしかったです。