【感想・ネタバレ】べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 四のレビュー

あらすじ

身上半減の刑を受けた蔦重は起死回生の策を練る。妻の死に失意に沈む歌麿の再起は…

江戸のメディア王として時代の寵児になった蔦屋重三郎の生涯を描く大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」を完全小説化、ノベライズ第4巻。
老中首座・松平定信の出版統制の波は蔦重の身にも迫り、山東京伝作『教訓読本』三作は絶版となり、蔦屋重三郎と京伝は、小伝馬町牢屋敷で厳しい詮議を受ける。取り調べにあたった定信にも蔦重は自説を曲げず、盛大に戯ける。ていは柴野栗山に会い女郎のきびしい境遇を救わんがための出版だったと訴える。蔦重は身上半減の刑に処せられ、財産から黄表紙、暖簾まできっちり半分召し上げとなる。山東京伝は手鎖の刑に神妙に服するが、耕書堂は身上半減の店と銘打って売り出し人気を集める。折しも深川の大水で行き場を失った滝沢瑣吉(のちの曲亭馬琴)が転がり込み、勝川春朗(のちの葛飾北斎)と組み合わせ『実語教幼稚講釈』を刊行。一方、最愛のきよを亡くした歌麿は失意の底に沈む。蔦重はきよの最後の姿を描いた絵を元に女性の大首絵の浮世絵シリーズを思いつく。いままでに例のない、女性の内面の思いを描いた浮世絵である。

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Posted by ブクログ

“江戸のメディア王”蔦重こと蔦屋重三郎の生涯を題材にした大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(森下佳子, 2025)の小説版第4作。

“ふんどしの守”松平定信の政策に反撥する蔦重がお抱えや馴染みの作家たちと意見が合わなくなり始める第37章「地獄に京伝」から、物語の大団円である第48章「蔦重栄華乃夢噺」までを収録。

個人としても商人としても盛りを過ぎ、翳りや衰えが表れてきた蔦重。「我が心のままに」生きてきたツケと代償がじわじわと蝕み、多くを失う様が自業自得で、また哀れだ。それでも、ぎりぎりまで追い詰められても戯けてみせる彼の気概はべらぼうすぎる。

本作がTVドラマとの差別化を図ったのか、脚本の決定稿が出来上がる前に書かれたのか分からないが、展開はTVドラマとはかなり異なる。特に“傀儡好きの大名”成敗パート2が全然違う! ちょっと残念。

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2026年03月31日

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