あらすじ
「やっぱりあいづ又三郎だぞ」谷川の岸の小学校に風のように現われ去っていった転校生に対する、子供たちの親しみと恐れのいりまじった気持を生き生きと描く表題作や、「やまなし」「二十六夜」「祭の晩」「グスコーブドリの伝記」など16編を収録。多くの人々を魅了しつづける賢治童話の世界から、自然の息づきの中で生きる小動物や子供たちの微妙な心の動きを活写する作品を中心に紹介。
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Posted by ブクログ
心に残っちゃった
小学生の頃の脳内を思い出した
子供のピュアさとか喧嘩のくだらなさというか、自分の分が無くなるのにえんぴつをくれてやる純粋かつ愚かぽく見える純度高い善意?がむしゃらさというか…文章が秀逸すぎる
昔は未来の漠然とした不安とか感じなかったなとか、校庭の砂の感触とか落ちてた幼虫を葉っぱに乗せて草むらに返した事とか思い出した
最後悲しくて泣いちゃった 苦しい〜〜
Posted by ブクログ
風の又三郎。大人たちが発破(ダイナマイト)を使って自然を破壊する場面。子どもたちが毒もみ(山椒を川に撒いて魚を獲ること)を楽しんで行う場面。三郎の描かれ方が怖い。「モリブデンの鉱脈は当分手をつけないことになった」という状態になり転校。風の又三郎は、自然そのものだなあ。もっと味わって読めそう。