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Posted by ブクログ
最終巻の、第19巻。
エピソードとしては、重陽の節句、蛇の目、百目鬼のつてからの依頼、不思議な夢と過ぎ去った時の流れ。
百目鬼の預かった卵の役割も最終回で明らかになる。
ひまわり、百目鬼、小羽達の時の流れと、移り変わらない四月一日の時の流れが共に描かれる。
直接的にでなく、互いに色々な葛藤があったのだろうと感じ取らせている手法が素敵。
半ば狂気に近いような思いで侑子の事を忘れずに待ち続ける四月一日が切ない。
百目鬼と遙がそっくりの姿だったのはこの伏線だったのか……。
きっぱりと「終わり」然としてはいないが、趣のある、XXXHOLiCらしい終わり方。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
「店」を営み続ける四月一日(ワタヌキ)を取り残したまま、百目鬼(ドウメキ)やひまわり、小羽(コハネ)のうえに時間は過ぎる。ある日、四月一日の夢のなかに蝶が現れ、何かを言いたそうに飛びまわる。四月一日は蝶に問いかけるが、何もわからないまま夢は覚める。蝶は四月一日が待ち続ける「あの女」の花押だ。気になった四月一日は術を使い蝶を捕らえるが……!?オカルティック不思議コメディ第十九弾!!
【感想】
Posted by ブクログ
雨童女や座敷童、遥さんとも交流が続いてるのが嬉しいけれど少し吃驚。
正体当ての問答も面白かった。
ヒトは色々な物事を決め、朽ちさせていく。振り回された挙げ句、忘れられてしまうモノ達は哀しいし寂しいだろうな。
“ヒトのつけはヒトが払う”それは何時、どんな形で訪れるのだろう。
最後の話のオチには愕然とした。
卵が何の為にあるのかなんとなくわかったかも?
これからも四月一日はずっと待ち続けるんだろうな。“彼”が傍に居るのが救い。
願わくばこれからも独りきりになりませんように。
Posted by ブクログ
妖怪のようなこの世の物ではない物が見えてしまう四月一日と、どんな願いでも、その願いに見合った対価さえ払えるなら叶えてくれる侑子さんが主な人物となっていく物語。
この話の序盤の、奇跡のような「願い」も相応の「対価」が払えさえすれば叶える事ができる、そんな願いがある人々を題材にした1話完結の短編、というのが人間の業をわかりやすく表現しているようで好きでした。
中盤で他の同作者の作品とリンク?しているような人物やら話が出てきてしまい、その作品を知らないので、ちょっとついていけなくなり13巻くらいで読むのをやめていたのですが、最後が気になりまとめて読みました。
途中でタイトルに「籠」がついて改名され流れが変わったのでしょうか?
ここからまた面白くなりますが、主人公四月一日がいきなり冷静沈着になってしまい寂しくもなりました。
一気読みしていたらうっかり18巻をとばして最終巻を読んでしまいあああああ、となりましたがそれでも面白かったです。
最終和、最後の話の主人公のセリフにゾッとしました。
ものすごく悲しい話では無いけど、昔読んだ自分に声をかけてくれるまでずっとそこに体育座りをして代替わりを待たなければならない座敷童子の話を思い出しました。
ジャンルはファンタジーになるのでしょうか?
ファンタジーが苦手な人以外にはオススメです。ちょっと長いし絵にクセもありますが読んで損は無いです。
Posted by ブクログ
まずは、重陽の節句から。気のせいかもしれないが、『籠』になってから、日本の四季や伝統に関する話が多くなった気がする。菊酒というものも初めて知った。ひとつロマンチックな話を挟んで、次は幣串編。
そして、ラストは、侑子さんの夢。夢であっても、一目会えてよかった。四月一日くんが一途に思い続けていることを知らしめる一話だった。
Posted by ブクログ
『xxxHOLiC』は全19巻なんですね。
続きが出てもおかしくない終わり方だったので、最初はちょっと呆然としていたのですが、思えば商業デビュー作の『聖伝』でも夜叉王以外の仲間は死んだし、『東京BABYLON』でも悲しい終わり方をしたし、今は連載ストップしてる『X』が再開してもやっぱり劇場版やアニメ版のような終わり方をするだろうし、『xxxHOLiC』の作風や世界観からすると、CLAMP先生がこういう終わらせ方をしても不思議ではなかったわけですよね。
最終回では四月一日と、あと百目鬼の子孫しか出ておらず、それ以外の主要キャラはもういなくなっていて凄く切ないですが、百目鬼静の想いを受け継いだ子孫がそばにいるということは、きっと何年たとうと子孫がずっとそばにいるのだろうから、少なくとも四月一日は独りで待ち続けることはないわけで、それが一番の救いでした。
主要キャラが皆いなくなって、でも主人公は決して孤独ではない。
こういうところは『聖伝』の終わり方に近いですね。
CLAMP先生が出してきたこれまでの作品からすると、死んだ者は絶対に生き返らないので、侑子さんが生き返ることも絶対に無いわけですよね。
四月一日がいつか侑子さんに会えるとしたら、百目鬼静の祖父・遙と同じように、夢の中でしょうか。
どういう形にせよ、いつか四月一日が侑子さんと会えることを祈っています。
あと、いつか別の作品で、また四月一日や侑子さん達の姿を見られたらいいなー。
もちろん一番見たいのは「xxxHOLiC世界の四月一日たち」だけど、「異世界の同一人物」でもいいから、また四月一日たちを見たいなぁ。
『ツバサ』で阿修羅を見られた時はすっごい感動したもん。
そういや単行本を読み返してから気づいたんですが(超遅)、ひまわりちゃん事件の後に「右の小指は二度と動かない」といっていた侑子の言葉通り、四月一日の右の小指は、ひまわりちゃん事件から最終回までずっと曲がりっぱなしなんですね。
読んでるこっちはすっかり忘れてたのに、ちゃんと徹底して描いてたんですねCLAMP先生。
Posted by ブクログ
あんまりにもさらっと流されちゃったから、一瞬判らなくって、少し戻って読み返してぞわりとした。何だかもどかしくって仕方ない。そんな感じ。
Posted by ブクログ
ミセを継いだ、四月一日君の「篭(ロウ)」編最終巻。
ラストまで衝撃展開。
すごくモヤモヤ終幕で、伏線残ったままで、結末ではない。
誰もが、20巻はないの!?と思うはず。
もし誰かにHolic勧める時は、先に「篭(ロウ)」編から読み始めてもらって、
で、その後に、なぜ四月一日がこのミセを継いで不老の姿になったのかを知るために、Holic本編を読んでもらったほうが収まりがいいと思う。
まず篭編自体が、Holic本編の長い後日談にあたるんじゃないかなあ。
Holic本編と篭編に、もっと間隔があったらよかったのになと思った。
Holic本編があれで終わっていて、もしも篭編が何年後かに思い出したように「後日談ですよー」って雰囲気でポツポツ発表される形式だったら、もっと納得というか受け入れやすかったかもしれない。
コミックスでイッキ読みしたので、四月一日君らに流れる時間の展開についてけなくて、えー!?と思ったけど、これがもし、ガラスの仮面くらいの数年ごしペースで読んでたなら、もっと情緒が生まれてしっくりきたと思う。
ストーリーの終わり方に、すごくやるせなくなったけど。
ただ、OVA「春夢記」観てちょっと救われた感じがある。
以下ネタバレ。
CLAMP世界のルールとして「死者は蘇らない」が、四月一日君は死者である侑子さんをあのミセで待ち続けてる。一つの所に留まり続けるという契約(決意)をした四月一日はあのミセからは出られない。ただ、コミックス最終巻のセリフからするに、ミセを継いで人々の願いを叶えた対価も溜まっているし、魔力が強くなったので出る事ができる。
でも四月一日君は、あのミセを続ける。
四月一日の願いは、『侑子さんに再会する事』で、そのためにミセを継いだんだと思ってた。でも「春夢記」みて違うなーと。
四月一日の願いは、『侑子さんの願いを叶える事』なんじゃないかな。
侑子さんは、四月一日に『存在してほしい』と願った。
クロウが、侑子さんに『もう一度目を開けて欲しい』と願ったのと同じように。で、四月一日も結果的にああなっちゃってる。
侑子さんが最後の力を振り絞って、マルモロとミセを四月一日に遺した。
本来、存在しないはずの四月一日の居場所を遺した。
だから四月一日もその想いを受け取って、ミセを継いでいる。
千切れた鎖である四月一日は、すべての次元に属さない魔女と、似た存在になった。そういう事かなーと。
いまのこと侑子さんの言ってた『存在してほしい』という願いを、ミセを対価に叶えて、四月一日は存在し続けてる。侑子さんに会うことを目的に。
百目鬼に託された卵は、侑子さんにまつわる記憶を四月一日から削除するものかもしれないけど、「体の記憶」「心の記憶」どっちも存在する世界だから、記憶消して終わりではないような。転生系アイテム、リセットボタン、
侑子さんの記憶と四月一日君の能力を亡くす、色々あるけど、
百目鬼が使わずにいたのは、使うべきじゃないと思ったからで。
鳥に導かれて(あれって小狼君の肩にいた鳥?)現状から出る時に、
あの卵を使うことになるけど、ツバサのその後の旅のように、それはまた別のお話なんだろうなー。
Posted by ブクログ
2012/04/17
【やや好き】ん?あれ?いつの間にか時間がスンゴイ経っちゃったという設定になっているのかな? 当然のようにまだ続くと思っていたが、他の人のレビューを見てこの巻で完結なのを知った…( ̄▽ ̄)