あらすじ
売春が公認化されて十数年経ち、遊里としての姿を取り戻した吉原。蜻蛉と綺蝶は、男の遊廓である花降楼で双璧と謳われている傾城だ。だが気位が高く「お姫様」とさえ称される蜻蛉と、彼とは正反対に気さくな綺蝶は犬猿の仲とまで言われていた。しかし、そんなふたりも花降楼に来たばかりの頃は夜具部屋を隠れ家に毎日逢瀬を繰り返すほど仲が良かったのである。ふたりの関係はいったい……? 花降楼を舞台とするシリーズ第2弾!
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Posted by ブクログ
2作目は花降楼でお職争いをする色子×色子なお話です。
受×受という、BLではある意味禁じ手的なカップリング。
でも大丈夫。受リバ大好きですから、どんとこい!
寧ろ、BL界はもっとリバが増えるべき。
攻リバなんてきた日には、もうニヤニヤしちゃいますよ。
幼い頃から花降楼でともに禿から育った綺蝶と、蜻蛉。
チャラ男とツンデレ御姫様。
こういう組み合わせが大好物なんです。
色子同士の恋愛なので、報われないコースまっしぐらかと思いきや、
意外な展開に、ちょっと笑ってしまった。いやそうきますか、と。
確かに、それだったら幸せになれるわなー…と思いつつ、非常に
楽しく読むことができました。
Posted by ブクログ
このシリーズ大好きですって言いきれるくらいな遊廓もののシリーズ。
特に漫画化もされたこの二人の話は本当に好きで、漫画を先に読んだので、小説を読めるのが楽しみでしょうがなかったんですが。
えーっとちょっと期待外れだったかなー? という感想が、正直なところでした。
なんというか、漫画が良すぎて、小説に物足りなさをすっごく感じてしまって、もったいなかった……という感想が一番大きいように思います。
漫画は圧倒的な美し絵柄と物語がある程度進んでからのものなので、若干整理されているせいもあってすごく読みやすくて、感情移入しやすかったんですが、結構、蜻蛉が回りくどい性格をしているので、文章にするとわかりにくい部分が若干あるんだなー……ということを再確認しました。
蜻蛉は、本当、目は口ほどに物を言う……ってやつの典型だったみたいですね。
絵で自分の感情に振り回されておたおたしたりしているのを見るのは、とってもわかりやすかったです。
なので、小説の得意不得意を学んだようなそんな気がしました。
もちろん、こんな素晴らしい小説があったからこそ、素敵な漫画ができあったんだ、ということは重々承知していますが。
漫画のインパクトが強すぎました。
なので、個人的にこのシリーズを読むのであれば、小説→漫画と読むことをお勧めします。
それがなければ、十分に面白いシリーズにだと思います!