あらすじ
オメガであることを酷く蔑まれてきたニノン王国の王女・シエラ。ある日、属国のウィバリ―公国が反旗を翻し王国は瓦解。シエラを虐げた継母の王妃たちが我先にと逃げるなか、国民のために残ったシエラは公国の軍神・ルーファスと出逢う。ひと目で湧き上がる強い衝動と歓喜──ふたりは“運命のつがい”だった。惹かれるのに自分は敵国の王女だからと悩むシエラにルーファスは真摯に寄り添いつづけ、気持ちが重なって……。「ぐちゃぐちゃに甘やかして、俺なしではいられないようにする」求めあうふたりの全身は快楽で満たされていく。しかし──幸せを感じると身体が蝕まれる呪いを継母にかけられていたシエラの余命は、「あと三ヶ月」で!?
...続きを読む感情タグBEST3
泣いた。作者さまありがとう。
TL小説を読み漁って何年も経ちますが…こんなに切なくて胸が苦しくて、思わず泣いてしまう名作TLは滅多に出会えません。
オメガバースの世界線だとどうしてもそっちに話が寄りがちですが、その世界線を上手に取り入れつつ、主人公の心情やヒーローの心情まで伝わってくる、純愛の物語です。
切ないTLが好きな人は全員一旦読んで。
こんな素晴らしい物語に出会わせてくれた作者さまありがとう。
大好きな物語です。
オメガバース
ファンタジー世界+オメガバースなので、オメガバースの知識がないと少し置いていかれるかも?ヒロインの境遇が可哀想で、ヒーローもよく聞くと可哀想で、そのまま可哀想な流れになるのですが…タイトルの通り、余命わずかなので兎に角可哀想、という感想しか出てこなかったです。
ヒーローが、「ぐっ」とよく詰まった声を出すのが面白かったです。
オメガバースのお話なので読み手を選んでしまいそうでしたが、普通に純愛物として読めます。
途中、ヒロインがこのまま死んだのかと思ってバッドエンドものかと思いましたがいやー良かったです。悪役の王太后が最悪なんだけど、そこまで頻回に登場しないので尚更不気味です。
芯の強いヒロイン
生まれたときから、幸せを知らずに育った姫が、侵略してきた英雄と運命の出会いを経て幸せになる。
一見、テンプレみたいな雑なあらすじに肉付けられたエピソードは、作者様の力量を思わせます。
アルファだオメガだいってるわりには、濡れ場は少なく、さらっと読めるのも良い
でも…最後までつがいと運命のつがいの違いがよくわかりませんでした。『運命の』とつくからには、絶対的な特別な何かが明確にされないと、『運命のつがい』の言葉だけ一人歩きしている印象がありました。
サラッと
オメガであることを理由に虐げられていた第一王女のヒロイン。他国に攻められた際に軍神と言われるヒーローと出会い運命の番と言われ保護されることとなりヒロインの運命が好転します。
王太后の出自や呪いが気になるところではありますがサラッと流れます。ヒロインがヒーローに愛され幸せになり、幸せ絶頂のヒロインが呪いにより余命わずかで運命の番のヒーローの元から去ろうとした切なさのほうがメインでした。キャラも色々出てきて良かったのですが、短くてそのキャラの良さを活かしきれてないような気がします。私はそれほど感動したり泣いたりするような心動かされるシーンはなかったです。オメガのお話ですが閨事はそれほどなので苦手な方もサラッと読めるとは思います。