あらすじ
懸川城、浜松城、小牧城、駿府城、江戸城、大坂城──歴史を変えた合戦の舞台となった城で何がわかってきたのか。研究を牽引する二人が城の見どころを熱く語り、通説を徹底検証。信長、家康、信玄、秀吉ら武将の戦術と苦悩を城から読み解く。
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Posted by ブクログ
城郭考古学者の千田さんと歴史学者の平山さん、メディアでもよく見かけるお2人の対談。戦国を通してみるならということで家康が関わった桶狭間合戦と大高城、今川攻めの徳川方諸城、見付城と浜松城、三方原合戦、長篠合戦、天正壬午の乱、小牧長久手合戦それぞれの関連諸城、駿府城、江戸城、家康の天下普請の城、関ヶ原合戦、大坂の陣関連諸城について、それぞれのテーマで2時間以上話し、それを編集者がコンパクトにまとめたもの。ただそれでもボリューミー。
2人の書いたものとか講話とかを知っていたらあまり歴史観が覆るというようなものはないけど、違う方法の専門家が同じテーマに取り組むとこれだけのことがわかるんだなと勉強になる。聚楽第はじゅらくていと読むのが最新なのかな。
Posted by ブクログ
戦国史に関してTVでおなじみの千田先生と平山先生による書。時代の変遷による城郭の進化もよくわかります。そして城郭研究には考古学的視点も必要なのだと感じました。現地に赴きよくよく地形を調べることで当時の痕跡を知ることができます。また、近年では航空機を使用したデジタルスキャンにより地形の詳細もわかり、新たな発見もあります。今後の研究による新説も楽しみです。