【感想・ネタバレ】スメラミシングのレビュー

あらすじ

SNS上のカリスマアカウント〈スメラミシング〉を崇拝する覚醒者たちの白昼のオフ会。参加した陰謀論ソムリエ〈タキムラ〉の願いとは──? 壊れゆく世界の未来を問う、黙示録的作品集。

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Posted by ブクログ

神や宗教などをテーマにした短編集

2勝4敗だった。

スメラミシング
ちょっとした奇跡
この2篇がよかった。

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2026年03月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

陰謀論者スメラミシングの「僕」と、その解説者バラモンの「私」の話が交差する。
僕は強迫性障害で、複雑な世界を変えたい。母は気分の浮き沈みが激しい。ホテルで働き、支配人や母の言う内容を「スメラミシング」としてツイッターで発信する
私はその意味不明な内容を解説者として広める。世界には理由が必要。コロナ禍は理由のないウイルスが世界を悪くしている。理由や物語をスメラミシングが作り世界を統合してくれると信じている。

2人はノーマスクデモで出会う。

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2026年03月02日

Posted by ブクログ

・ちょっとした奇跡が特に好きだった。SF的な世界観で織姫と彦星のような話を展開させるという構造が美しい。千二百年後に死ぬことが分かっているのに決められた計画のためだけに生きることに意味があるのか?という問いには現実社会にも通ずる哲学が内包されていると思う。


・全体を通して、文体が好きだ。理路整然としていて、書き手と語り手人物との距離感が保たれている文章だと思った。泣きながら書いた文章は駄作であるという話を思い出した。一定の距離感で書かれた文章の美しさが体現されていたと思う。とまで考えたときにふと、理路整然って、りじせいぜんで合ってたっけ?と思って調べたらりろせいぜんだった。りじせいぜんの方が読み方的に綺麗じゃね?という気がしたけどこれからはりろせいぜんと読むように気をつけようと思った。何の話やねん。

・文体が読みやすいことの理由として、一文の区切りが細かいことが挙げられると思う。句点までが短い。文章のリズムがいい、ということだけでなく情報の出し方が絶妙に調整されているように思える。ギリギリオーバーヒートしないように少しずつ情報を出してくるような、そんな印象。


・表題作のスメラミシングは、再読したらもっとおもしろい発見がある気がした。スメラミシングの正体であった人物について、解釈できる余地がとても広い物語だったような気がする。

・宗教や、数学、哲学など学術的的で専門的な地盤がある知的なお話が多かった。難しい話なようでいて、文体が恐ろしく読みやすいから、学がない自分でも難しい話をわかったような気になる楽しさがある。それに知識欲が刺激される。へーそうなんだ的な楽しさがあった。

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2026年02月24日

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むずかしかったー。君のクイズから小川哲に入ったもんだから、SFがメインな作家さんなんだよね?神と宗教、科学と宇宙あたりを盛り込んだ短編集かな。哲、頭よすぎるから…半分ぐらいしか理解出来なかったよ。

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2026年02月21日

Posted by ブクログ

初のSF短編集。
難しくて理解できないところもあったが、どの話も面白かった。考えれば考えるほど沼にハマり答えの見えない宗教の話がメインだった。一体何が正解なのか、正解は存在しないのか考えさせられた。

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2026年02月02日

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これは私の理解力の低さというか、知見のなさのせいで1/4も理解できなかった気がする………
宗教難しい………
小川哲さんはこんなこと考えながら生きてるんですか泣
でもずっと宗教の歴史には興味があったので改めて簡単にまとめてみたいなと思いました。

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2025年12月24日

Posted by ブクログ

宗教とか思想、多方面から苦情が来そうな内容を書ききりましたね。難しいので、合わないひとはほんの数ページで読むのをやめるのではないでしょうか。
最後は大衆向けのSFです。もう一つの月ができて自転がなくなり極零下の暗闇と灼熱の極光の世界になった地球を生き残るために二つの船が限られた資源の中、奇跡が起きない限り、数千年で資源が尽きる運命の中、ルールを調整しながら生きていく世界のちょっとしたロマンスを込めて。この一作がなかったら、この本は・・・

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2025年09月25日

Posted by ブクログ

何を言うてるの?という話が半分くらいだったけれど、陰謀論だったり、宗教だったり、神だったり題材が自分の関心というか不思議だと思うことと重なっていて、自分はそっち側になることもあるし、その逆側になることもあるんだけど、それを俯瞰して読めることが面白かった。
小川哲さん、「君が手にするはずだった黄金について」で初めて読んで好きになって、「君のクイズ」も面白くて、期待に胸を膨らませてこの本を手に取った。でも最初から読みづらすぎて全然入ってこなくて、無理だと思って諦めちゃっていたんだけど、「地図と拳」ではまって読書熱が上がり、もう一回読んでみてよかった。特に最後の話がとても好きだった。

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2025年09月10日

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ふふふ、むずっw
難しくはあるんだけど、なんだろうな、好きなんですよね。
「七十人の翻訳者たち」
「啓蒙の光が、すべての幻を祓う日まで」
「ちょっとした奇跡」
あたりは、シビれますね。
脳みそ、活性。
実話?と思うくらいに作り込みがすごい。

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2025年06月17日

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これまで読んできたSFとかファンタジー作品とは次元が違うくらい、私にとっては新しく、不思議な作品だった。ものすごく描写が詳細だから、本当にあった、あるいは未来に起こりうる話なんじゃないかっていう。タモリさんの「世にも○○」みたいな、ぞわっとする感じ。

確かにすごーく難解で、哲学的で、数学とか物理の話とかでてきて、読み進めるのがすごーく大変だったけど。(何度も断念しかけた)

テーマになっている「神」の扱い方も各章で全くといっていいほど違っていて、いろんな視点で神を感じられた。

人類は遠い未来、どうなっちゃうんだろうね…。

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2025年06月02日

Posted by ブクログ

難しい話が多くてちゃんと読めたのは本題のスメラミシングだった。出てくる登場人物みんな主人公含めいろいろあり、何があるんだろうこの後どうなるんだろうと展開が気になりページをめくる手が止まらなかった。

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2025年05月22日

Posted by ブクログ

宗教、神といったテーマが多かった短編。哲学のような小難しさがあるので、この作品は好みが分かれると思いました。小川さんの文章力に完全に支配されてしまったと感じた一冊。

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2025年05月08日

Posted by ブクログ

最初繋がっていくと思い70人の章を繰り返し読んだんだが、ショートだった。

やはり小川さんの作品は自分の能力の発揮のために試行錯誤していると思う気持ちは継続中。
最終的にどのジャンルに根を張るのか気になります。

今回は難解過ぎる哲学過ぎる苦手なものもあり(70人と神のやつ)→宗教辛みは私にとっては何光年も先のテーマだww

面白かったのは、啓蒙の光かな。これもちょいと神ネタだけど、サスペンス要素ありのSFで内容好き。

そうかというと、密林とかスメラミシングとか、少し狂喜がかった作品もあったりと色々盛り沢山であった。

小川さん博学ですよね。友人が言ってて真理なりと思うことがある。偏差値の高い人たちって勉強できるだけじゃないのよ。試験とかに不要な雑学的知識も物凄い持ってるのよ。頭よいので容量が大きく、色んな興味から探求しちゃって知識増えまくるんだと思う。八瀬童子とかもわたしゃ初めて知りましたヨ。

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2025年04月30日

Posted by ブクログ

これはSF風純文学なのではないか。SFとして読むと私の好みではなかったが、純文学と言われたら納得してしまう。読解力には自信があったのだが、全体を通して難解だと感じた。
タイトルのスメラミシングは、コロナ禍での陰謀論をテーマにしていて収録されている他の短編より読みやすかった。陰謀論って専門用語が多いなと思ったが、よく考えるとビジネスも専門用語が多い。となると、用語が分からない相手からしたら私たちも陰謀論者の語りと同じように見える可能性もある。結局、用語で煙に巻かず、相手が分かりやすい言葉で論理的に話すことが大切なのだ。

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2025年04月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 6編からなる短編集。
 「文藝」が主ではあるが、発表時期も媒体も異なりつつ、そこはかとなくテーマが通底していて、面白い。 
 「神」、「宗教」を扱いつつ、そこに潜む虚偽や、なにかにすがらずにはおれない人間の愚かさを冷ややかを皮肉っているかのようなお話。

 核となる、というか、どの物語も発端は、ここにあるのでは? と思う記述が下記;

「地球が誕生したのも人類が誕生したのも偶然だ。何億年、何十億年という時間をかけて、さまざまな偶然の連鎖の果てに、私たち人類は存在している。だが私たちはその事実に耐えられない。だからこそ神を創造した。自分が生きていることは必然なのだと考えようとした。私たちは幸福を求めているのではなく、理由を求めている。真実を求めているのではなく、理不尽で暗く、生きる価値のない現実を受け入れるための物語を求めている。昔からずっとそうだった。」

 表題作の中にあるので、間違いないだろう。

 その理由を求めたものが、「七十人の翻訳者たち」で扱った聖書であり、「神」の存在であり、その神的な存在、理由を何に求めるかで、「密林の殯」(天皇と神)となり、「スメラミイング」(新興宗教)、「神の方程式」(ゼロという概念)などと、理由、根拠をどこに求めたかを手を変え品を変えて綴られていく。

 とにかく著者の博識ぶりに舌を巻くし、短編ゆえに、きっちりオトシマエを付けるまで深堀りせず、考えるヒントを与えるくらいのところで筆を収めているあたりが巧い。

 一話めに持ってきた「七十人の翻訳者たち」の中で語られる、近未来の「物語ゲノムの解析」という発想が、実に面白い。
 神話の体系を整理し分類したジョセフ・キャンベルの研究を持ち出すまでもなく、世界中に散らばる物語の原型が、旧約聖書だったり、古事記だったり、古き伝統に根ざしているということを、
「聖書を含むすべての物語には「ゲノム」があり、「適応と淘汰」がある。物語は「突然変異」を繰り返し、いくつかの個体が存在し、後代に残されていく。」
 と、あたかもDNA研究に置き換えて語っているのは見事。
 逆に、人体のDNAも、編集と編纂を繰り返し、時には書き間違い(突然変異)が発生し、それを正す「校正」の作業が入ると、まさに文章のごとしという話を『ことばの番人』(高橋秀実著)でも最近読んだばかり。

 「全ての物語には過去に存在した物語の「ゲノム」が残されている。」として、近未来に、そのゲノム解析が行われているなんて、ゾクゾクさせられるが、そうなると、作家なんかは、ますます必要なくなるのではと思ってしまう。そういえば、著者は、『文藝春秋』でAIの可能性について一文もいつだったか寄せていたか。

 行きつくところ、人は、嘘を信じることで生きていく生き物ということで、ユヴァル・ノア・ハラリの言う「認知革命」以降、あらゆる分野で、虚構を講じていく生き物だということが、この短編集を読んでいて痛感させられる思いだ。

 虚構を構築した先になにがあるか?

「いいですか、私たちが出来事を語ろうとするとき、真実は消えてしまうのです。」

 真実など必要ない、という、神の御宣託也。

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2025年04月09日

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