あらすじ
炎上商法でベストセラーを目指す新人作家、
文学系インフルエンサーに対抗心を燃やす書評家、
実績もないのに小説教室で荒稼ぎする講師……
文芸界が生んだ “承認欲求モンスター”を、毒舌で退治しろ!
新人賞を獲ったばかりの作家の卵が殺された。若手刑事の高千穂は、作家兼業の名物刑事・毒島と捜査を開始する。被害者が通っていた小説教室を訪ねると、そこには異様な光景が……。受講生の提出作品を嘲笑する講師に、互いに貶し合う生徒たち。小説教室とは名ばかりの、マウントの取り合いが繰り広げられていた。高千穂が背筋を凍らせる中、嬉しそうな表情を浮かべる毒島。尋問が大好きな彼は、受講生のプライドをへし折る容赦ない取り調べを行うが――。
小説好きは閲覧注意!?
「どこまで本当?」な、文壇の闇を詰め込んだ大人気「作家刑事毒島」シリーズ第4弾!
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Posted by ブクログ
「暴言」というからには…。辛辣さが予想の範囲内。学ぶべきトコロが多々あるシリーズです。本は 小説は 書こうなどと思わず読むだけでこんなに楽しい。
Posted by ブクログ
毒島刑事第四弾。
小説教室や、「なろう」小説、文学賞、そして宗教本と、
現代の文学界をなで斬り。
相変わらずの毒舌ぶりだが、なんだかだんだん刺さらなくなってきたのは、
毒されてきたのか、文学界通になってきたのk。
現代宗教の宗教本が本屋で売られるようになって、
いいところに目をつけたな、と思ったことがあったからかもしれない。
信者に買わせて収入になるだけでなく、
布教に使えるし、
壺とか水晶とか売るよりも怪しげでなく、ちょっとだけ文化の香りがする。
実際に送り付けられたこともあるし。
読んでないけど。
いまさらながら、謎解きらしい謎解きもなくて、
人は殺されているがミステリーかなのか?という疑問はある。
Posted by ブクログ
『作家刑事毒島の暴言』は、「文壇の闇」を題材にした短編連作で、炎上商法に手を染める新人作家、インフルエンサー書評家と若手作家を煽って対決企画を仕掛ける編集者、実績がないのに小説教室で荒稼ぎする講師、身の丈を超えて直木賞を渇望する作家、宗教法人に雇われる代筆作家――といった“承認欲求モンスター”が次々と登場する。
①炎上でバズりを狙う作家の自己演出が破綻する過程、②“文学系インフルエンサー”と老害文学評論家の対立を煽る編集の倫理、③看板だけ派手な小説教室の搾取構造、④受賞願望が現実認知を歪める心理、⑤信仰とビジネスが絡んだ代筆のグレー――いずれも「評価されたい」という承認欲求が犯罪や破滅へ接続する連鎖を描き、毒島はその未充足の欲求に塩を塗るかのような言葉を浴びせる。解放後も心に残る痛みは、彼の暴言が単なる悪罵にとどまらず、対象の自己欺瞞を言語化してしまう“批評の刃”として作用している。