あらすじ
――たっぷりと彼女に教えてやれば良い。これまでに誰にも執着したことのなかった男の執着を一身に受けることが、どれほど重く、そしてしつこいものなのかを。
金に煩い性悪だと一部の貴族に煙たがられている聖女アルセーラは、任期満了まであと三か月と迫ったある日、傲慢な王太子が自分を娶ろうと企んでいることを知る。やっと自由になれるはずだったのに王太子の妃など絶対にごめんだと、王族に嫁ぐ条件である〝純潔〟を失うため、幼馴染の公爵ウィルヘルムに一夜の関係を持ちかけたのだが……驚くほど甘く執拗に抱き潰され、さらには求婚されて!? 予想外の彼の執着愛を、性悪鈍感聖女は責任を取るためだと思っていたけれど?
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
楽しかった!
作家さん買いです。
聖女が王太子と結婚しないために処女を捨てる相談から始まる幼馴染の恋と愛のお話。
アルセーラが非常にまっとうで、かつちょっとぶっ飛んでいるところや快活で鈍感なところも含めて全部超魅力的で、ウィルヘルムの苦労をしつつも溺愛する様子がとてもよかったです。
終盤の王太子への言葉の中にあった「愛とは花のようなもの」というのは名言でした。
ジーンとしました。
次回作も楽しみです!
一途
ヒロインは神聖力のために親に売られ聖女として神殿で過ごします。ヒーローも妾の子で実家で色々あり、行儀見習いとして神殿に預けられます。そこで二人は出会い友になります。そして聖女の任期終わりに王太子がヒロインを手籠めにしようとしているのをヒロインが偶然知り一夜限りの打診をヒーローにすることで二人の仲が進みます。
ヒーローはずっとヒロインを思っていたのでヒロインの鈍感さにやきもき。でもお互い狭い世界にいたので惹かれ合うのも当然でした。ヒーローと王太子の執着もなかなかで王太子のことも好きではなかったけど最後の方でヒーローと言い合いをするシーンが面白かったです。最後は幸せそうな二人で終わりました。