【感想・ネタバレ】死体と話す NY死体調査官が見た5000の死のレビュー

あらすじ

「古典となる運命にある一冊」パトリシア・コーンウェル(『検屍官』シリーズ)激賞!
2023年Amazonベストブック選出!
Netflix「殺人事件ファイルニューヨーク」原案!

バーバラ・ブッチャー――職業・死体調査官。
ニューヨーク市検死局に勤務した23年間、
5,000を超える死体を担当してきた。
シリアルキラー、孤独死、自殺、そして9・11――
10代の頃から苦しんだアルコール依存症を乗り越えた彼女は、
死体の中に、その人の生の痕跡を読みとり、
自分自身の苦悩を重ね合わせ、死体と向かい合い続けた。
各紙誌絶賛、衝撃のノンフィクション!


ニューヨークの死体通りを知り尽くした者だけが書ける一冊。バーバラは生と死を直視し、視線をそらさない。――パトリシア・コーンウェル

ブッチャーは、死体に対するのと同じ鋭敏さと好奇心をもって、自分自身の弱さとも闘った。胸を打つほど美しい回顧録だ。――カーカス・レビュー

ダークなユーモアと個人的な苦悩を巧みに統合し、医療調査官という仕事の内側を描き出している。――パブリッシャーズ・ウィークリー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2024年の28冊目は、バーバラ・ブッチャーの「死体と話す」です。1992年から2015年までの23年間、ニューヨーク市検察局で死体調査官として5000体以上の死体と向き合った著者によるノンフィクションです。
殺人、自殺、自然死から事故による死まで、様々な死のシチュエーションが綴られて行きます。かなり精神的なタフさが求められる仕事だと思います。
ひるむな。考えるな。感じるな。感情をオフにしないとやって行けないのでしょう。
2001年9.11同時多発テロに関して、著者も事件の処理を対応していますが、現場にいたからさこそのリアリティを感じる文章です。
「あなたは、行動や成果によって測られる人間ではなく、存在することに意味がある人間」という言葉で締めたいと思います。生きてこそなんぼです。
☆4.7

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2024年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

司法解剖などの例がたくさん出てくるのかと思っていたが(たくさん出ては来る)、アルコール依存症やうつ病で苦しんだ著者自身の話も多かった。そのことが本書を小説のようにしている。

こんなに残酷なことで溢れた世界があるのかと心が悲鳴を上げる場面が多々出てくるが、人が死ぬということを科学的な視点や現実的な業務として説明している部分が多数あるので、新たな知識も増えて面白かった。
とはいえ、世界が怖くなる本でもあるので、心が丈夫な時に読んだ方が良いかも。
世界は残酷で怖くて人は弱いけど、どうにか生きよう。と言われてる感じ。

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2025年04月18日

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