【感想・ネタバレ】女の氏名誕生 ――人名へのこだわりはいかにして生まれたのかのレビュー

あらすじ

江戸時代の女性名は現代とどう違ったのか?「お」の付く女性名はどこに消えたのか? 近代女性名の「子」とは何か? 何が今日の「夫婦別姓」論争を生み出したのか? アイデンティティとして名前に執着する現代の常識は、どのように生まれたのか?――男性名とは別物だった江戸時代の女性名が、明治期に男女共通の「氏名」となって現代の諸問題を抱えるまで、近代国民国家の形成、文字の読み書きや捺印、戦後改革など様々な事象を通して、日本人名文化の歴史的変遷を明らかにする。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

古代からの女性の名前が男性とは全く異なる変遷を辿ってきたは初めて知ることばかりで、勉強になった。
だが明治時代から国家が国民を管理する目的で氏名制度を作ったり、戦後決められた漢字の範囲内で名前を付けるよう強要してきた歴史には憤りを感じた。
近頃夫婦別姓の議論が再燃しているようだが、これも氏が家の名から個人の名という認識に世の中が変われば容認派も増えて家族の在り方も変わっていくのかも知れませんね。

因みに、明治30年代生まれの祖母の名は『くま』で、昭和10年生まれの母は『タケ子』です。

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2024年11月30日

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