女の氏名誕生 ――人名へのこだわりはいかにして生まれたのか

女の氏名誕生 ――人名へのこだわりはいかにして生まれたのか

1,210円 (税込)

6pt

4.1

江戸時代の女性名は現代とどう違ったのか?「お」の付く女性名はどこに消えたのか? 近代女性名の「子」とは何か? 何が今日の「夫婦別姓」論争を生み出したのか? アイデンティティとして名前に執着する現代の常識は、どのように生まれたのか?――男性名とは別物だった江戸時代の女性名が、明治期に男女共通の「氏名」となって現代の諸問題を抱えるまで、近代国民国家の形成、文字の読み書きや捺印、戦後改革など様々な事象を通して、日本人名文化の歴史的変遷を明らかにする。

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女の氏名誕生 ――人名へのこだわりはいかにして生まれたのか のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    何でこんな読みにくい名前増えたんだっけ?という素朴な疑問からスタートして、色んな角度から、現代の名前について考察されている。
    面白い!
    名前の概念や価値観までも、時代によって変わります、そしてこれからも変わるでしょう、というのが感想です笑
    夫婦別姓議論への違和感も記載されていて、かつての日本は夫婦別

    0
    2025年03月22日

    Posted by ブクログ

    本書は、女性の名前を主題とし、近代の「氏名」誕生以前の江戸時代の女性名とはどんなものだったのかを明らかにした上で、その後の明治時代から現代までの「氏名」の文化の歴史的変遷を女性名に焦点を当てて整理している。
    氏名をめぐる現代の常識が近代以降の僅かな歴史から持たず、江戸時代には全然異なる常識があったこ

    0
    2025年02月23日

    Posted by ブクログ

    女性の名前、21世紀現在には氏名として確立したものは、古代からの歴史上で男性の名前とは異なる変遷をたどったことを、おもに江戸時代に用いられた女性名の検討から表記に用いる文字や身分の変更に伴うその不同一性が存在し、後世とは全く異なる名前に対する意識の差異があることを論ずる。そして明治以降国家により国民

    0
    2024年12月31日

    Posted by ブクログ

    <目次>
    第1章  江戸時代の女性名
    第2章  識字と文字の迷宮
    第3章  名付け・改名・通り名
    第4章  人名の構造と修飾
    第5章  明治の「氏」をどう扱うか?
    第6章  「お」と「子」の盛衰
    第7章  字形への執着
    第8章  氏名の現代史

    <内容>
    『壱人両名』や『氏名の誕生』など、地道ながら

    0
    2024年10月31日

    Posted by ブクログ

    本書は女性の名付け(あるいは改名)の特徴や仕組み、ルールとその変遷を丁寧に解説しており、大変興味深く読みました。著者の前著『氏名の誕生』と合わせて読めば理解も一層深まります。
    長年議論されている選択的夫婦別姓に関して、明治時代に近代氏名が成立してから百数十年、夫婦同姓の歴史はさほど長くないけど、夫婦

    0
    2024年10月11日

    Posted by ブクログ

    名付け、改名、イエ制度、夫婦別姓。
    名前にまつわる話は是か非かで語られることが多い。
    そしてそれはあたかも日本の伝統であるかのように語られる。

    しかし、驚くべきことに、かつては名前など大した問題ではなかった。
    下女になったらみんな「よし」となったり、「てい」という名前は「てい」でも「てゐ」でも「て

    0
    2025年01月22日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    古代からの女性の名前が男性とは全く異なる変遷を辿ってきたは初めて知ることばかりで、勉強になった。
    だが明治時代から国家が国民を管理する目的で氏名制度を作ったり、戦後決められた漢字の範囲内で名前を付けるよう強要してきた歴史には憤りを感じた。
    近頃夫婦別姓の議論が再燃しているようだが、これも氏が家の名か

    0
    2024年11月30日

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