【感想・ネタバレ】灯台へ(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

「いいですとも。あした、晴れるようならね」スコットランドの小島の別荘で、哲学者ラムジー氏の妻は末息子に約束した。少年はあの夢の塔に行けると胸を躍らせる。そして十年の時が過ぎ、第一次大戦を経て一家は母と子二人を失い、再び別荘に集うのだった――。二日間のできごとを綴ることによって愛の力を描き出し、文学史を永遠に塗り替え、女性作家の地歩をも確立したイギリス文学の傑作。(解説・津村記久子)

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Posted by ブクログ

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読書会のため。以前読んだのは中村佐喜子訳。次々変わる主体、時間の行き来、一定しない時間の流れなども慣れてくると途中からぐんと面白くなる。反復の多さが、読む側の意識を揺さぶってくるところも。3部では1部のいろいろを回収。リリーにはびっくりさせられたり。

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2026年09月27日

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ネタバレ

日常の出来事のなかで登場人物が感じる思考をすべて文章化しているのではないかと思うくらい話の進み方がゆっくりしています。
全体的に例えの表現が多く、私のイメージの範囲が狭いせいもありページを進めるのに時間がかかりました。
ラムジー夫人が、自分の子供達の今の瞬間をそのままにしておきたい、という感情にとても共感し読んでいて胸が熱くなりました。
第一次世界大戦の頃なので100年ほど前の話になりますが現代とは違うゆったりとした空気感にとても穏やかな気持ちになりました。
こういったじっくりと味わう物語をまた読んでみようと思います。

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2026年05月23日

Posted by ブクログ

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灯台へ、流されるように

流されるように最後までなんとか読み切りました。久々にこういったタイプの作品を読みました。翻訳じゃなかったら無理ですね。現実と心の声がごっちゃになります

二部を読み始めるとちょっとドキッとしました(汗

読んであらすじを追う読書ではなく、読み進むに任せて読んでいくタイプの本、なのでしっかり印象に残りました、というシーンが実はパッと思いつかないですけど、現代の読み方だとリリーにスポットライトが当たりそう。

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2026年03月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

スコットランドの小島の別荘に集うラムジー一家と客人たちの、たった二日間の出来事を描いた作品。
人々の心の動きが丁寧に書かれ、文章は詩のように美しい。

ただ読みにくい文章だし、感情を入れて読むような文章でもなく
物語としては単調で派手さは無いので、好みは分かれるかもしれない。

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2026年09月13日

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ネタバレ

やっぱり原作で読みたい…この読みにくさは日本語に訳してしまっているからだと思う…

そうはいっても、後半は慣れたのか、描写も意識の流れもわかりやすくなった。
『灯台』に到着してよかった。

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2026年08月13日

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これを「確かに傑作だ」と手放しに首肯するには自身の海外文学に対する読書力?知見?がまだまだ足りないのかなぁと実感させられた。

日本の小説でも「話者が誰なのかわからない現象」はたまにあって、その度に「読みにくい」としか思わなかったが、解説を読んでみるとそれこそが技法というからびっくり。
確かに、印象とか感想はとめどなく対象を変えていくもので、その人間本来の印象こそをそのまま描くことが正、みたいなヴァージニア考えも一理ある。
けど、傑作とはなぁ…
評価が分かれそうな気はする。訳者の人も原作に添いつつ、この曖昧な文章をよく訳してくれたなと感謝。

ラムジー夫人に対する周囲の評価が場面によってコロコロ変わるのは、人には色々な面があるという証左だし、いいところ・悪いところだけじゃなくて、他の側面もあるってところでは確かに頷ける。
ラムジー夫人の余計なお世話とも感じられる優しさもいいのかも知れない。
10年後のジェイムズの思春期只中の考えもよく理解できる。

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2026年06月20日

Posted by ブクログ

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読むのに非常に苦労した。目が文字の上をすべり、中身が頭に入ってこない。
登場人物の意識の流れを克明に描写した文章なので、それを自分の頭の中のイメージに置き換えていく必要があるのだが、うまくできなかった。
こういった文章をちゃんと読める読者になりたい、というのが率直な感想です。

作品が何を主題として描いていたのか分からなかったので、各社の説明文の要所を引用してみる。
・二日間のできごとを綴ることによって愛の力を描き出した(新潮文庫)
・若い女性画家はそんな母子の姿をキャンバスに捉えようとする(岩波文庫)
・微妙な意識の交錯と澄明なリリシズムを湛えた文体によって繊細に織り上げられた、去りゆく時代への清冽なレクイエム(岩波文庫)
・別荘での一日を、それぞれの登場人物の意識を通して語られる内面のドラマ(みすず書房)

新潮文庫に書いてあるように「愛の力」が描かれているということは読み取れなかった。岩波の「去りゆく時代への清冽なレクイエム」というのも意味が分からない。若い女性画家(リリー)が描こうとしていたのが母子(ラムジー夫人とジェイムズかな?)だったとは思ってもみなかった。
みすず書房の説明は「どのような構成の小説か」を述べているだけなので、これはさすがに理解できる。逆に言えば、そのレベルまでしか読み取れなかった。

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2026年06月16日

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