【感想・ネタバレ】まぼろしの女 蛇目の佐吉捕り物帖のレビュー

あらすじ

本格ミステリ×捕物帖! 大胆トリックの意欲作

本所一帯を縄張りに、十手を預かる若い岡っ引きの佐吉。
「相生町の親分」と呼ばれた亡き父の人徳で、周囲の人々に顔を立ててもらってはいるが、いまだ自分の生業に自信が持てずにいる。
ある朝、大川で若い女の死体があがった。裸に剥かれ、真新しいあざと傷だらけ。顔は腫れあがり髪まで剃られているという惨たらしい有様だった。
佐吉はさっそく女の身元を調べ始めるが、いくら聞きまわっても杳として知れない。
下手人は誰か。それ以前に、殺された女はいったい誰なのか?
町医者の秋高とタッグを組み、突き止めた事件の真相とは――
新婚早々に殺された妻と消えた夫。
死体のそばに二十四文銭を残す辻斬り。
寿命が尽きる寸前に殺された男……

男たちの意地。女たちの覚悟。執念と因縁が渦を巻く。
江戸を舞台に仕掛ける大胆不敵なトリック。
著者渾身の時代物本格ミステリ連作集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった〜!
シリーズ化してくださいm(_ _)m

表題作のまぼろしの女の正体がびっくり…
あれ以上の始末はなかったろうし、悪党ども死んでいいけど、遺された奥さんが辛いよなぁ

0
2025年04月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミステリー前面の時代小説です。

岡っ引きの佐吉は父親が急逝し、若いのに❝親分❞と呼ばれることに慣れないでいます。ある時、若い女性の遺体が惨たらしい有様で発見され、佐吉は町医者の秋高(しゅうこう)と犯人を捜していきますが ―― 。
表題作『まぼろしの女』、とても良かったです。

『夜歩く』は辻斬りの犯人を捜していく話で、犯人と対峙する場面の緊迫感が良かったです。

どの話も一筋縄でいかない結末で、中には苦さを感じるものもあり、それが織守さんの作風なのかなぁと他の作品にも興味を持ちました。

0
2024年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

江戸の捕物帳ですが、現代ミステリーテイストも入っていて堅苦しくなくて読みやすかったです。
折守さんらしく、ビターテイストでした。

佐吉の父が岡っ引き親分だった為、後を引き継いで岡っ引き見習いだが、慧眼は見事でした。
シリーズ化希望です。

0
2024年10月24日

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