あらすじ
「なんて綺麗な灯りだろう。これが私の友達」。
わかり合えない母親や、うざいクラスメート。
誰とも関わらずひとりで生きたい。
人生の〝スヌーズ〟を続ける相内蒼、高校二年生。
その出会いは、彼女の進む道を照らしはじめた――。
北の街・札幌を舞台に、臨場感溢れる筆致で激しく記憶と心を揺さぶり、光溢れる傑作青春小説!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
蒼はとにかく一人が好きな女の子。友達と一緒にいても何だか息苦しい。修学旅行も行かずに過ごした。そんな蒼の心の支えは夜に街の灯りを数える仕事に就くこと。そんな仕事、現実にはないけど子どもの頃の同級生から聞いたその職業にずっと惹かれていた。
登場人物のセリフが心に残るものが多かった。蒼の友達、冬子が本当にいい子でちょっとずるくて好きだ。蒼が一人でいるのが好きと聞いても、私は蒼ちゃんと一緒だったら嬉しいなと自分の気持ちも伝えられる強さ。でも押し付けじゃないところも良い。
あとは定時制に通っている看護師の関さんも良かった。最初はなんなんだこのズケズケ言ってくる人は!と思ったけど、自分は人とは違うって思ってるでしょという一言にグサっときたのは蒼だけではないと思う。
Posted by ブクログ
夜間街光調査官って自分も途中まで本気で実在する職業だと思ってました笑
灯ってタイトルは、目に見える物理的な灯ではなく、米田の存在そのものだったのかなと感じました。
蒼を確かに照らして支えになってくれた、道標となってくれた米田って良い奴やなと思いました!
蒼の1人が好きというところも含め、価値観にめっちゃ共感出来ました!
あと地元が本に出てくるのも嬉しかった笑