あらすじ
昭和一七年五月、連合艦隊は航空母艦を主力として米英の海軍を連破し、破竹の進撃を続けマレー、フィリピンの制圧に成功した。
次なる目標は、オーストラリア。
かの国を連合国から脱落させ、南太平洋における日本の覇権を確立する。そのためにはニューギニアの要衝ポート・モレスビーを奪取し、ここを拠点として豪州に圧力をかけるのである。
だが、米海軍も空母を前線に投入し、史上初となる空母対空母の対決――珊瑚海海戦が繰り広げられることに。
対決は日本側の敗退に終わり、戦略目標だったモレスビー攻略も頓挫してしまった。開戦以来無敵を誇ってきた機動部隊には、深刻な問題が隠されていたことが顕わになったのだ。しかし、航空母艦という艦種自体が抱える弱点を克服することは容易ではない。
事態を重く見た連合艦隊司令長官山本五十六は、誰もが驚愕する決断を下した――。
「『大和』は、帝国海軍の切り札です」
「だからこそ、機動部隊に配属するのだ」
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
太平洋戦争初戦か大和が機動部隊に入っていれば...
史実では、大和は日本海軍の最後の切り札として対戦後半まで温存されていた。
大和が機動部隊と同行しなかったのは、空母は前衛、戦艦は主力という思想の元に兵力配備をしたからであり、私自身も、大和が空母機動部隊にずっと随伴していればミッドウェー海戦でも主力空母四隻を一気に失うこともなかったと思う。
読んでいて情景が浮かびやすく、状況がわかりやすいので、身構えることもなく、ゆったりと読むことができる。
Posted by ブクログ
大和を機動部隊の旗艦にする決断をするために、珊瑚海海戦で「連絡ミス」により、翔鶴、瑞鶴を中破させ、反省会で「旗艦には高度な通信能力が必要」はいいとしても、欧州状況が激変しすぎて!!展開が早い!!!
ラインラント進駐に反対した軍がヒトラーを排除とか早すぎ!!
そして、「AFでは真水が不足している」からの空母決戦第二幕に勝利するも、立ちはだかるガダルカナル島(続く