あらすじ
累計5000万部突破の歴史大作『大聖堂』のキングズブリッジ・シリーズ、遂に完結!
18世紀末の英国。バドフォード近郊の集落で小作農をしていたハリー・トレスコーは、収獲作業の最中、地主の息子のウィル・リディックの不注意から荷馬車の下敷きになり、死んでしまう。
妻のサルは紡糸の内職をしていたが、夫を失って主たる収入が絶え、地主のリディック一族から賠償金ももらえず、途方に暮れる。
仕方なく、まだ6歳にしかならない一人息子のキットを、キングズブリッジにあるリディック家の使用人として住みこませることになるが、キットの命に係わる馬の暴走事故が起きて……。
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Posted by ブクログ
『大聖堂』から始まったキングズブリッジ・シリーズの完結篇。舞台となるのは18世紀末のキングズブリッジで、そこに生きる人々の姿を活写した歴史エンターテインメントだ。
フォレットお得意のパターンは健在で、善悪ははっきりしているし女は強い。ただ、これまでの作品とやや異なるのは、特定の主人公がいない群像劇(これは3・4作目も)であり、彼らに明確な目標がないことだろうか?
こっそり目次を覗いてみると、下巻では、有名なあの戦争が描かれるらしい。産業革命や多くの戦争という激動の時代を、庶民の目線で追った作品なのかな。