【感想・ネタバレ】宗教を学べば経営がわかるのレビュー

あらすじ

なぜ日本企業はイノベーションを起こせないのか?

宗教を理解すれば、ビジネスがより深く考えられる。
経営理論から読み解けば、宗教がわかりやすくなる。

変化が激しい時代だからこそ、ビジネスパースンにとって
宗教を学ぶことが不可欠だ――。
博覧強記のジャーナリストと希代のの経営学者が初対談。
キリスト教やイスラム教から、トヨタやホンダ、イーロン・マスクまで。
人や組織を動かす原理に迫る。

・歴史上最も成功した「組織」はキリスト教とイスラム教
・企業研修は、ミサや礼拝を見習うべし
・「お金のためじゃない」から資本主義社会で成功する
・イスラム教が「ティール組織」を作れる理由
・米大統領選をも左右する、アメリカ社会の根底にある宗教思想とは?

ビジネスパースンの課題は、宗教と経営理論で解決できます!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

■経営と宗教。一見関係ない両者が、実は「組織の原理原則」という深部で繋がっていることを喝破する一冊。形式として、数値を追うだけの「政(まつりごと)」に陥った現代経営への鋭い警鐘として機能している。

■池上彰氏は宗教を語らせると素晴らしい(経済や現代社会への切り口は疑問符が付くことが多いが・・)。この本では、宗教を池上彰氏、経営を入山氏がエキスパートとして言及している点、非常に読みやすい点が魅力。

■鍵となるのは、共鳴を通じた「腹落ち」の有無。単なる目標数値の追求は、内発的な動機を欠いた「形式」に過ぎず、組織を疲弊させ不正へと導く危うさを孕む。口先だけのパーパス経営を排し、真の納得が組織の持続性を決定づけるという指摘には、強い説得力が宿る。
考察の核となるのは、組織における「腹落ち」の有無。口先だけのパーパス経営が躍る中、信念と日々の業務が結びつかない組織の脆弱性を突く。

■トヨタのトップダウン的なカトリック的な統制。ホンダの色々とカオスな現場はあるが、本田宗一郎Loveのプロテスタント的気風。創業者が英雄とされるリクルート、松下電工(Panasonic)。組織の個性を宗教史の文脈で読み解く組織論は極めて納得できる。また、任天堂やロームといった京都の企業が独自の強さを誇る理由もなんとなく、哲学思想の根付きから見えてくる面白さがある。数値化できない「腹落ち」の文化こそが、他者の追随を許さない競争優位の源泉となり得る。

■大局を見失いガラパゴス化した日本企業への批判も痛烈。同業他社との小競り合いに終始せず、思想的背景まで遡る「問い」の深さ。経営を宗教の写し鏡として捉える覚悟が、ビジネスパーソンに真の広視野をもたらす。

■経営を「手法」ではなく「信仰」に似た価値基準の体系として再定義するアプローチは面白い。表面的な数字の先に、持続可能な成果を導くための「納得感」をいかに設計するか。リーダーの主観と組織のビジョンを統合する覚悟を促す、深い洞察に満ちた視点。

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2026年01月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一言要約:幻想の共有は不完全だからこそ発展をする
宗教とは言わずもがな人間が生み出した精神世界の話で、フィジカルなものではなくいわば幻想であるが、逆説的に人類の生み出した全ての「価値」は始まりは全て脳内世界の幻想であるとも考える
この幻想が縦(複雑化)、横(対象事物)、時間(時代の流れ)に対して広がり、個体間を超えて他者と共有し、個体同士が共感をすることで単体では弱い人類が強力に支え合いある地域や社会、延いては(生物として)地球全土をある種征服したといえる
かつ、広がりを増すごとに個体ごとに異なる幻想が生まれだし、それがテーゼに対してアンチテーゼとなり、ぶつかり合うことで新たな幻想(ジンテーゼ)が生まれるアウフヘーベンが起き、社会、文化、人類そのものを発展させたのだろう(物事の進化発展は全てこの理であろう)
宗教はある種の「想像力」のなせる技で、ついにはアメリカという超大国を「創造」までした、人類の最大の武器なのだろうと帰結する
よって、著者らのいうように、宗教の理解とは組織経営を理解する上で多すぎる示唆を与えてくれた

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2025年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

経営学とは、人と組織が何をどう考えどう行動するかの学問。センスメイキング、腹落ち。人は一度や二度言われたぐらいで腹落ちしない。何度もしつこいくらい語り続けることで腹落ちしていく。ウクライナ戦争は、ロシア正教のエリアを巡るマーケット争い。腹落ち感がないと知の探索は続かない。知の深化と知の探索による両利きの経営。カルトはレジディマシーを備えてデノミネーションとなりチャーチへとなる。創価学会は人間革命による現世利益。旧統一教会の青年組織が原理研究会。予定説では誰が神に救われるか事前にわからないので、自分は が神に選ばれているはずだ、ということを示したくなる。だから仕事、経済活動に邁進し貯蓄し、投資に回る。ムスリムは2030に22億人で世界人口の1/4。古事記と日本書紀が神道の経典。イスラム金融拡大は2001の米同時多発テロ以降。イスラムの教えはつまるところ「すべてを神に委ねよ」。そうすれば、何が起きても「神のなさることだから」と落ち着いていられる。ISはネットワーク型のテロ組織、グローバルテロリストで民族主義者ではない。予定説では誰が救われるか予め決まっているが、誰がどちらかは分からず、救われない人間は信頼できない。でも、身の周りの誰か分からない。だから周りを信頼できず、契約社会となる。米国の信心深さの根本は「恐怖」。神に対して嘘はつけない。米はセクトの力が強い。権威あるもの、大きなものへの反発大きい。「成功した人は祝福される→貧しい人は神に見放される」といのは許せないので、他に理由を探して民主党や中国を批判したり陰謀論へ走る。

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2026年01月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・自分が信じる、腹落ちできる心の拠り所
・センスメイキング理論は腹落ち理論
・センスメイキングすなわち宗教化が足りない
・創造性は移動距離に比例する
・顧客とのイタコ化

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2025年05月03日

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