【感想・ネタバレ】ショートケーキは背中からのレビュー

あらすじ

「きっと私は世界を理解したい。そのための手段が、食べものだったのだ。」実家すぎる店からいつかは訪れたい名店まで、人より貪欲に食べ、言葉を探し続けた20年。その末に見た〈食とは何か〉の(今のところの)結論がここにあり! 著者が自らに課した100本ノック=書き下ろし「ごはん100点ノート」を大収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

紗季子さんの本を読んでいるといつもにんまりしてしまう。わたしは、彼女の表現がだいすきだ。

わたしがPodcastを聞いて、電流が走るくらい衝撃だった、”ショートケーキは背中から”が表題になっていてとても嬉しい。
あれ以来、わたしはショートケーキを背中から食べるようになってしまっている。恐るべし紗季子さま。

この本は、紗季子さんの食への熱量に負けないくらいの気持ちでわたしも挑みながら読んだ。気軽に読めるような気がして、実はこちらも気合いが入らないと、熱量にまかれて、あれは何だった…?って終わってしまうから。

やっぱり、食べてきたものを、おいしい、の一言で済ませずに、あらゆる観点で探究していて、わたしは紗季子さんの影響で、おいしい、以外の言葉で、食べものに対する自分の感情を表現したい、食べるという行為は毎日するからこそ大切にしたい、味は消えちゃうから思い出は残したい、と思うようになりました。ありがとうございます。

そして、何よりこの本の中で151ページ以降のコラムがわたしは大好物。
食べものそのもの、というより、食べものを通した人生、みたいなものが見えて、それがとてもすき。
だいたいの出来事は食べものと共にあるのだ。

食べものの話の中では、ブルボン王国の話がとてもすき。ブルボン最高。

コラムの中では、赤い扉の先に、がとてもすき。
これは吉本ばななさんと一緒に行かれたレストランとどこかでおっしゃっていた気がする。好きな人と好きな人が仲良くなってご飯に行って、そのレストランが、紗季子さんの過去と繋がっていくだなんて、奇跡にも程がある。わたしがTwitterでメンションしたからなのでは、とすら思っている(勝手に)


_φ(・_・メモ
・アイス混ぜないコールドストーンなんてそ!、プレゼント運ばないサンタくらい意味ないよ、、、
・大袈裟に味で感動できること。生きててよかった。そう思えるくらいの感動を味によって得ることは、いつしか私の特技になった…その力によって幾度となく日々を救われてきた実感がある。ただしそれは美味なるものを食べているだけでは生まれなかったはずだ。かつて衝撃的に不可解な味わいに接し、味覚のレンジが広がったからこそ見えるようになった世界。

・降りない。
今年できなかったことが来年できなくてもいい。歳とったぶんだけ成長しなくてもいい。ただただ日が昇って沈んで、また昇るまでの24じかんのなかで、素敵な景色を見たり、嬉しいことや悲しいことに出会ったり、エキュートに寄ったりしながら心を使って過ごしていけばいいのだ。終点はなし。目的地がなくたって、ただ生きていればいい。ぐるぐると回り続ける山手線の中でそんなふうに気づいた時、好きにやるか、と吹っ切れた気がした。

・お菓子を売るときの文句には、ついつい、ポジティブな言葉を添えてしまいがちだ。
でも、本当はそれだけではないんだよなあと思う。むしろ菓子は悲しみに寄り添うものである。私だってもうダメかもしれないと思うとき、心がぺしゃんこになっているとき、お菓子に救われたことがなん度もある。ハッピーだけじゃない。ハッピー、アンド、サッド。

・見えなかったものが見えるようになる。わからなかったことがわかるようになる。そうして手に入れていったきら星の、その一つ一つだけで尊いというのに、ある時思わぬきっかけで像を結んで浮かび上がったりもする。あの、わあ!星座出た!っていう感動を、私は食べもので一生やっている気がする。

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2026年09月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どうしたらこんな感性でこんなにいい表現ができるんだろうって。
ほんとに食に対する愛とそれを表現する言葉が素敵すぎて読み終わりたくないってなりました。
「おいしさは目的ではなく、手段なんだろう。」
料理だけでなく、ひとつひとつの食材にもおいしさから伝えたい何かがあって、いろんな人の人生が詰まった一皿、一品なんだと気づきました。
ほんとにおいしくってありがとうって思いながら、ひとつひとつの料理や食材を大切にしたいです。

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2026年03月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前に読んだ「おいしくってありがとう」が面白かったので、エッセイも読んでみた。この本も食べ物への愛がぎっちり詰まっているが、「ごはん100点ノート」の部分なんて素敵なお店や食べ物の話を二段組みで100個も詰めに詰めていたりして、一般的なエッセイより密度が濃い。愛も濃い。写真やイラストがほとんどないので、そこはなんだか惜しい!という気がする。紹介されているのは自分じゃ行けないな~と思うような高級店っぽい店もあれば、地元密着のような小さな喫茶店、チェーン店もあったりして、その情報量には唸らされるばかり。
平野さんの文章はちょっとネットっぽい文章で、ユーモアと勢いのある文章であますことなくご飯のおいしさを、美しさを、楽しさを描写し尽くしていくので読んでいるとわくわくうきうきしてくる。クッキーの箱をニ箱買って一箱はお土産にするつもりだったのに、おいしすぎて全部自分で食べちゃうくだりとかくすりと笑ってしまう。
私も食べることは好きだが、こんなに真剣に食べ物に向き合ってきただろうか!?って少し反省した。口だけじゃなくて目で、耳で、全身でご飯を楽しまなくちゃもったいない。そう思わされるエッセイだ。

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2025年09月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

熱い。平野紗季子さんの食への情熱が熱すぎる。向き合うというより全速力でぶつかっているようだ。そしてキラーワードの洪水。苦いコーヒーを「全焼した家」と喩えるセンス…!
「美味しそう、食べたい!」と勿論思うのだけど、それ以上に圧倒されてしまった。熱すぎる…!
食べたい物や読みたい本は山のようにあるけど、人生の中で味わえるのは、ほんのひと握り。一食一食、一冊一冊に全力で真剣に向き合いたい、味わい尽くしたい、と読みながらそう決意した。
平野さんの熱さにつられて私も燃えている。食べることは生きること。私は人生を味わい尽くすぞ。

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2025年04月23日

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