【感想・ネタバレ】ショートケーキは背中からのレビュー

あらすじ

「きっと私は世界を理解したい。そのための手段が、食べものだったのだ。」実家すぎる店からいつかは訪れたい名店まで、人より貪欲に食べ、言葉を探し続けた20年。その末に見た〈食とは何か〉の(今のところの)結論がここにあり! 著者が自らに課した100本ノック=書き下ろし「ごはん100点ノート」を大収録。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

食べるということをここまで豊かに表現できる、愛情、熱量にときめかずにはいられない。何かのオタクの人の話ってなんでこんなに惹かれるのだろう。
終盤に登場する「降りない。」とタイトルのついたエピソードの最後、「目的地がなくたって、ただ生きていればいい」という一文に目が留まった。これは作者の大学3年生当時の出来事を回想したもので、その年齢をとっくに過ぎた今の私が共感するなんて図々しいが、妙にホッとしてしまった。

0
2024年11月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

平野紗季子さんのエッセイを読んだのは2冊目。
この本、楽しすぎる。とにかく、終始テンションが高い。食に対する熱量の高さを感じる。時々、チョットナニイッテルカワカラナイ…ってなる。それがまた良い。(褒めてる)そして、本そのものがとっても可愛い。表紙も質感も中の構成も刺さる。

チェーン店など身近なお店もたくさん出てくるから、想像も膨らむ。食に対する語彙力がものすごい。絶対に自分からは出てこない言葉がたくさん。自身の食体験がこんなに語れるのは、幼少期から食への関心が高かったということだと思う。やっぱり熱量がすごい。

別のところで、くどうれいんさんが書評を書かれていて、それもすごく好きだった。

0
2025年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前に読んだ「おいしくってありがとう」が面白かったので、エッセイも読んでみた。この本も食べ物への愛がぎっちり詰まっているが、「ごはん100点ノート」の部分なんて素敵なお店や食べ物の話を二段組みで100個も詰めに詰めていたりして、一般的なエッセイより密度が濃い。愛も濃い。写真やイラストがほとんどないので、そこはなんだか惜しい!という気がする。紹介されているのは自分じゃ行けないな~と思うような高級店っぽい店もあれば、地元密着のような小さな喫茶店、チェーン店もあったりして、その情報量には唸らされるばかり。
平野さんの文章はちょっとネットっぽい文章で、ユーモアと勢いのある文章であますことなくご飯のおいしさを、美しさを、楽しさを描写し尽くしていくので読んでいるとわくわくうきうきしてくる。クッキーの箱をニ箱買って一箱はお土産にするつもりだったのに、おいしすぎて全部自分で食べちゃうくだりとかくすりと笑ってしまう。
私も食べることは好きだが、こんなに真剣に食べ物に向き合ってきただろうか!?って少し反省した。口だけじゃなくて目で、耳で、全身でご飯を楽しまなくちゃもったいない。そう思わされるエッセイだ。

0
2025年09月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

熱い。平野紗季子さんの食への情熱が熱すぎる。向き合うというより全速力でぶつかっているようだ。そしてキラーワードの洪水。苦いコーヒーを「全焼した家」と喩えるセンス…!
「美味しそう、食べたい!」と勿論思うのだけど、それ以上に圧倒されてしまった。熱すぎる…!
食べたい物や読みたい本は山のようにあるけど、人生の中で味わえるのは、ほんのひと握り。一食一食、一冊一冊に全力で真剣に向き合いたい、味わい尽くしたい、と読みながらそう決意した。
平野さんの熱さにつられて私も燃えている。食べることは生きること。私は人生を味わい尽くすぞ。

0
2025年04月23日

「エッセイ・紀行」ランキング