あらすじ
大人気ドラマ原作
西洋人が描いた戦国の世の日本。
「青い目の侍・安針」ここに誕生す。
虎長の大坂城脱出計画は成就するか?
手に汗握る激動と興奮の第2巻!
時は慶長5年。太閤亡き後、日本の武士は東西に分かれて対立の度を増していた。東の総大将、吉井虎長。西の総大将、石堂和成。謀略渦巻く両勢力の小競り合いのなか、虎長は大坂城から江戸に向けた決死の脱出行を決行する。道中を共にすることになった「安針」ことブラックソーンが見た、「武士道」の真髄とは?
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Posted by ブクログ
フィクションで架空の人物の名前を使っていますが、徳川家康vs石田三成の構図はわかりやすく、読み進めるうちに、戦国日本という異文化の渦の中へ自分まで放り込まれたような感覚になりました。
外国人の安針の視点で物語が進むため、戸惑いと驚きがそのまま読者の視線となり、礼や忠義が命を左右する世界の緊張感がじわじわと伝わってきました。
虎長の静かな胆力も実に魅力的で、力よりも“間”で制する怖さに唸らされました。
一方で、西洋的な視点ゆえの誇張や、人物造形の分かりやすさが気になる場面もあり、もう少し湿度のある感情を見たくなる瞬間もあります。
それでも、文化の衝突を通して「正しさ」とは何かを問い直されます。
異文化の摩擦をエンタメに落とし込みながら、「忠義」や「武士道」を他人事にさせない厚みがあって、読み終えると自分の“当たり前”が少しズレたまま残りました。