あらすじ
40年ぶりに帰るふるさとで待っていたのは、初めて会う〈母〉だった――。大企業の社長として孤独を抱える松永徹。退職と同時に妻から離婚された室田精一。親を看取ったばかりのベテラン女医・古賀夏生。人生に疲れた三人が選んだのは「里帰り」だった。囲炉裏端に並ぶ手料理や不思議な昔話。母と過ごす時間が三人を少しずつ変えていく……すべての人に贈る感涙の物語。ふるさとを、あなたへ。(解説・赤坂憲雄)
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Posted by ブクログ
単純なハートフルコメディかと思ったら、とんでもない。
その要素もあるけども、どちらかというと哀しさとが残り、最後には怖さも感じる。
一生懸命、経済成長して、便利さを追求して、一人暮らしをすすめ、一極集中の社会デザインで、結果として故郷を枯らせた。
故郷をまもるために命を散らせた先人たちとの対比、そしてそこまで取られた故郷を、その故郷を枯らした側にいたものが失った故郷を、経済論理で疑似体験するというおぞましさもある。
ヒューマンドラマだが、これはホラーかも。
個人の視点で見た現代的課題での葛藤、交流による救いと贖罪の階層と、その上の社会レベルでの個人の現代的課題を生み出す構造とそれに邁進している個人。
読後すぐには理解して腹落ちしなかったが、時間をおいて少し理解できたかも。
『風の谷という希望』だったか、安宅さんの本にも通ずるものかも。
Posted by ブクログ
作中のユナイテッド・ホームタウン・サービスの利用者とは似たような年齢で、同じように母を亡くしている身として作品に入り込んで読んだ(利用は考えていない)
テレビドラマで視聴して本書を借りた、上手い観想などいえないがコノ世界に首までつかり堪能したい
Posted by ブクログ
ドラマをちょっと見て気になったから読んでみた。最後の終わり方、母の人生についてはドラマの方がわかりやすかった。私にはふるさとはあるのだろうか、と考えさせられる1冊だった。
Posted by ブクログ
松永徹
知らない人のない大企業の社長。独身。四十年ぶりに里帰りをする。
ちよ
ホームタウン・サービスのペアレンツ。
吉野知子
ユナイテッドカード・プレミアムクラブのコンシェルジュ。
室田精一
製薬会社の営業部長から関西流通センター長に異動し定年退職する。熟年離婚する。
住職
慈恩院の和尚。
秋山光夫
松永徹の旧友。東京の下町に何棟ものビルを所有している。
松永孝子
徹の母。五十二歳で他界。
小林雅美
精一の妹。高校の教師。
怜子
精一の元妻。
古賀夏生
かつて大学病院の循環器内科准教授まで務め、今は専門病院に勤務しているたベテラン医師。認知症の母を亡くした。
佐々木サチコ
酒屋の女主人。
森山
医師。
小山内秀子
父の経営するクリニックの「若先生」に収まる。夏生のかつての教え子。
品川操
松永の有能な秘書。
雅美の夫
勤続三十八年の公務員。定年を迎える。
佐藤カンジ
慈恩院の檀家。
川崎繁
室田の中学、高校の同級生。
青柳
ガードマン。室田の元同僚。
背戸の嫁っこ
隣家の嫁。
背戸の爺様
田村健太郎
全国展開する居酒屋チェーンの経営者。