あらすじ
「ぼくに近づくと
みんな死ぬんだ」
学校で起きた人体自然発火現象。
炭化した死体は、左手だけが無傷だった。
読むなら今!
累計750万部特殊設定ミステリー
ーーー
学校プールで男が謎の焼死を遂げた。
教育実習生となった晴香は、
幽霊に怯える小学生の証言を追う末に、
焼死事件の第一発見者となってしまう。
周囲に延焼せず左手だけ燃え残った異常現象。
八雲は、二十八年前の火災が事件に関係していることに気づくが、
その頃晴香に危機が迫る。
特殊設定ミステリー最新作。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
やっぱり八雲くんシリーズは面白い。
今回は晴香ちゃんが教育実習生として着任した小学校が舞台。晴香が担当しているクラスには真人くんという男の子がおり、その子は自分が呪われているという。またその学校のプールに突然発火する幽霊の目撃情報があり…。
ある日八雲と学校を訪れた晴香はプールの更衣室で、焼死体を発見する。その死体は身元の確認ができないほどに灰となるまで焼けていた。その近くに、手首だけ残して。
以下ネタバレ
真人くんが僕に関わると呪われるというからこの子は何なんだと思っていたけど、そういうことかー!そして、過去に小学校で発生した火事、その事故で亡くなった男の子、牛島敦。その子と一緒にいたが一命はとりとめた戸部賢吾。この二人の関係性がまさかすぎて驚きだった。この事故の影響で戸部は大きな火傷を負った。元々似ていた二人で火傷の影響もあり、みんなは気づかなかった、二人が入れ替わっていることに。牛島は虐待を受けており、父親が同じにも関わらず何不自由なく暮らしている戸部を羨んでいた。その二人が火事をきっかけに入れ替わった。戸部の家は裕福で、戸部の父親は両親の遺言で賢吾に生きていてもらう必要があった。入れ替わりに気付いても遺産欲しさから公言することはなかった。年月が過ぎ、戸部の父親が罪の意識から公言しようとしたがそれを知った牛島に殺害されてしまう。そして、牛島は次の入れ替わりを考える。それが真人の父親、大森博則だった。
まさかこんなに入れ替わりが行われているとは思わなかったし、子どもの気持ちを利用するような犯罪はひどい。真人くんのこれからが幸せであるよう願いながら読み終えました。