あらすじ
15歳のとき、俺はアキに出会った。191センチの巨体で、フィンランドの異形の俳優にそっくりなアキと俺は、急速に親しくなった。やがてアキは演劇を志し、大学を卒業した俺はテレビ業界に就職。親を亡くしても、仕事は過酷でも、若い俺たちは希望に満ち溢れていた。それなのに――。この夜は、本当に明けるのだろうか。苛烈すぎる時代に放り出された傷だらけの男二人、その友情と救済の物語。(対談・小泉今日子)
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Posted by ブクログ
私の周りにはこの本の登場人物のような人はいない。でもこれこそ他人の人生を考える、自分とは違う人生を歩む本の醍醐味だと感じた。世間一般の日常生活からはかけ離れた"頑張り"があった。どんな努力も人それぞれその人なりの苦労があるんだと思う。
Posted by ブクログ
約1週間で読破。
自分の将来がとても不安になった。
まるでノンフィクションを読んでるようだった。
きっと不幸や貧困は1日2日でなり得るものではなく感覚が少しずつ変わっていく、抜け出せなくなっていくものなんだなと感じた。
ラスト数十ページが西さんの本当に伝えたいことなんだなと感じたが、同時に前半の内容とうまく統合できていないような感覚も持った。
2人とも必死に生きていた。知り得る世界で掴めるものを掴もうとしていた。今の自分がこんなものを読んでいいのかなという気になったし、この2人のように必死にもがいている人は未だ多々存在するのだろうなと思った。
だからこそ、助けての一言で変わるとはどうしても思えなかった。それはまだ自分が若いからかもしれないがどうしても思えなかった。しかし「助けて」その一言には自分の生活から抜け出したい、楽になりたい、競争から逸脱したいという決心と覚悟から出ている一言であれば描写されている以外の行動も相まってるとも受け止められるので、その意味では理解もできる。
Posted by ブクログ
俺
アキ・マケライネンのことを深沢暁に教えた。キー局の下請けをしている制作会社に就職。
アキ
深沢暁。俺の友達。劇団『プラウの世田谷』に入る。
アキ・マケライネン
フィンランドの俳優。酔っぱらって外で寝て凍死した。
俺の父
雑誌や書籍のデザイナーをし、ありとあらゆる映画に精通していた。高校2年生の終わりに交通事故で死んだ。
俺の母
杉本
本木
あんべたくま
参議院議員選挙の立候補者。選挙カーに轢かれそうなところをアキが割って入った。
アキの母
規定以上の向精神薬と酒を一緒に飲み、眠っている間に吐いて、吐瀉物による窒息死で発見される。
遠峰
アキと同じガソリンスタンドでアルバイトをしている。女子生徒。とおみ姐。イラストがうまい。外資系ホテルの客室係の仕事を得た。
中島
父の友人。弁護士。
山際
市の職員。アキに生活保護があることを教える。
東国伸子
劇団『プラウの世田谷』の主宰。著名なCMディレクターの父を持ち、自身もまた才能ある演出家。
麻生
アキに治験のアルバイトを紹介した。
田沢
俺が就職した制作会社の女の先輩。
制作会社の社長
50代男性。高卒でこの業界に入り、自ら制作会社を立ち上げる。
伝説の人
納土。俺と同じような境遇でスタートした、ある先輩。今では総合演出家兼プロデューサー。
咲口
俺の住むアパートの大家。70代の女性。
ダンさん
俺の隣に住む老人。
林
局の社員ディレクター。
小西来尊
若い俳優。アイドル的な人気もあり、勉強熱心で真面目、舞台演技での評価も高い。
友原由紀
元『プラウの世田谷』の劇団員。別の小さな劇団で演技を続けている。
天屯あづさ
苗字の読みが難しい。たかみちあづさ。高校が一緒だった。坂根あづさ。
ウズ
モノマネ芸人が出演するバー『FAKE』のオーナー。
押見チカ
50代の女優。動物保護団体を作り、あらゆる動物の保護に努めている。
杉崎剛健
オネエタレント。2匹のチワワを飼っている。
森
AD。主に田沢の下につかされていた。
菅谷すみ
女優。父親は著名な映画監督。22歳。林と結婚。
きゅん
FAKEの常連。
アカ
FAKEの常連。
クティ
FAKEの常連。
片階
局のディレクター。
希
田沢の娘。
ロッテン・ニエミ
フィンランド人。アキ・マケライネンと出会い、深く愛し合った。彼が亡くなるまで、秘密の愛のパートナーシップを続けた。