あらすじ
住みにくい人の世を芸術の力で打破できぬかと思案する青年画家。あるとき温泉場の出戻り娘・那美に惹かれ、絵に描きたいと思うが何か物足りない。やがて彼が見つけた「何か」とは――。豊かな語彙と達意の文章で芸術美の尊さを描く漱石初期の代表作。(「漱石の文学」江藤淳、「『草枕』について」柄谷行人)
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Posted by ブクログ
美しい。そして緻密。漢詩の引用とか、主人公が詠む歌とかもおそらくすげーのだろう。
心の余裕のある時に味わいたい。
感想が短いのは、つまり、自分の中で解釈しきれていないということですから、お目汚しして申し訳ありません…
Posted by ブクログ
「非人情」をテーマとした作品。主人公が画家で、絵を書くために何がきっかけのようなものを探して最後には那美の憐れさが浮いた表情に惹かれるといった内容だと理解した。ストーリーよりも日露戦争という時代背景によって死地に向かう久一との別れに心打たれるものを感じました。