【感想・ネタバレ】門(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

親友の安井を裏切り、その妻であった御米(およね)と結ばれた宗助は、その負い目から、父の遺産相続を叔父の意にまかせ、今また、叔父の死により、弟・小六の学費を打ち切られても積極的解決に乗り出すこともなく、社会の罪人として諦めのなかに暮らしている。そんな彼が、思いがけず耳にした安井の消息に心を乱し、救いを求めて禅寺の門をくぐるのだが。『三四郎』『それから』に続く三部作。(解説・柄谷行人)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

突然の坐禅のくだりはタイトルに合わせたかった感が否めませんが、個人的にそこで悟りを開かなかったのはよかったです(それからのような宗助の過去と比較すると軽く短すぎるため)。
しかし、何事もない日常の中で、ひっそり暮らす宗助と御米の互いへの静かながらも確かな愛情と信頼とが描かれていてとても好きです。

0
2024年12月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんというか始終暗く怯えながらもほそぼそと普通に暮らしていく過程があり。

何か問題が起こるかと思わせてそれがなにか解決していくと見せかけて結局問題も起きず解決も見せずまた薄暗い生活が続いていく感じだなぁ。

何度か読むと味が出てくるかもしれんが今はこのくらいに感じた。

略奪婚のような後ろ暗い事をするとずっとこうやってひっそり暮らすことになるぞってことかな?

0
2023年10月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ぼやかして書いてある部分が多いものの、結構内容は深刻な感じ。漱石はやはり一度読んでわかるようなものではないかもしれない…。

0
2025年03月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

親を亡くし、弟を引き取ってひっそりと妻御米と暮らす宗助。御米はかつて宗助の友人安井と同棲していたが、宗助が略奪してしまったことが割と後半に明らかになる。それまでは子どもがいないことを気に病む御米の描写や、御米をやや疎んじる宗助の弟小六の様子があるけれど、その伏線が全編の真ん中くらいにあるこの略奪婚の話で急に回収され、そこからは、後ろ暗い罪故に子どもができないと悩む御米と、隣人坂井から坂井の弟の友人である安井を引き合わされそうになって戦く宗助が描かれる。宗助はそれを気に病んで鎌倉の禅寺に行き、十日間籠るが、悟りの門は閉ざされたまま、家に帰ってくる。そこで安井はまた東京を出て行ったと聞いて一時の安寧を得たところで物語は終わる。
漱石は門人に適当にタイトルをつけさせて、そのタイトル『門』に合わせてこの話を書いたというが、ちゃんと最後に門に回収されていてさすがなのと、門外漢とか、門に関する語が(意識してみるからかもしれないけど)ちょいちょい使われている気がした。
『三四郎』や『それから』よりも淡々として静かな展開という印象。

0
2025年02月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

それからを読んだ後に読んだせいか、「あれ?もう終わり?」が一番の感想だった。社家族からも、友人からも、社会からも見捨てられた宗助と御米の暮らしはずっと暗くて楽しいのだろうかと思った。
2人の世界には2人しかいなくて、小六が入ることさえ好まなかった。お互いに依存してるんだなと思った。安井と鉢合わせするかハラハラしていたが、結局しなくて少し残念だった。それからのインパクトが強すぎたため物足りなかったが、御米が熱を出した時の宗助の慌てようが面白かった。

0
2023年11月30日

「小説」ランキング