あらすじ
パトレイア王国第四王女ヘレナは傲慢で癇癪持ちと悪評高く、〝悪辣姫〟と呼ばれていた。
そんな彼女が隣国ディノス王国の辺境伯、アレンデール・モレルに嫁ぐこととなった。
人質のような形で結ばれた政略結婚。そんな彼女は初夜の場で提言をする。
「私に離れのような居を与えていただきたいのです。そして旦那様は恋人の女性と本宅で暮らしていただければよいかと」
その静かな声音も、表情も、アレンデールが知る『悪辣姫』の噂とは異なり彼を混乱に陥れる。
なぜならば、彼女は本当は――温かな家庭への憧れ以外は何もかもを諦めてしまったただの孤高の王女に過ぎなかったのだから。
噂に塗り固められた〝悪辣姫〟によるウェディング・ラブストーリー!
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悪辣なのは誰なのか
多くの人の悪意から、悪辣姫と呼ばれ、様々なことを諦めてしまったセレナ。嫁ぎ先で誤解がとけ、少しずつ心を開いていけて良かった。セレナの両親を含め、セレナを虐げた人々には、きちんと制裁が下ってほしい。終盤には国を跨いだ犯罪者を追求する動きが。続きが楽しみです。
奇妙...
単に、どこぞのTV番組タイトルをもじっただけで、奇妙かなぁ?と思いながら読み進めてたんですが...。
誰かが面倒見るだろうって、結果ネグレクトだった、歪な王家。それだけなら、まっすぐで優しい旦那様に出会って、少しずつ癒されていき、自己肯定感も上がり...ってところでハッピーエンドになると思いきや、後から病的犯罪者の存在が浮かび上がり、次巻へ続く...。
隣国の王太子も何気に怖い思考なんですけど...。
何だか奇妙。