【感想・ネタバレ】俺たちの箱根駅伝 上のレビュー

あらすじ

池井戸潤の最新長編の舞台は、
「東京箱根間往復大学駅伝競走」――通称・箱根駅伝。
若人たちの熱き戦いが、いま始まる!

古豪・明誠学院大学陸上競技部。
箱根駅伝で連覇したこともある名門の名も、今は昔。
本選出場を2年連続で逃したチーム、そして卒業を控えた主将・青葉隼斗にとって、10月の予選会が箱根へのラストチャンスだ。故障を克服し、渾身の走りを見せる隼斗に襲い掛かるのは、「箱根の魔物」……。
隼斗は、明誠学院大学は、箱根路を走ることが出来るのか?

一方、「箱根駅伝」中継を担う大日テレビ・スポーツ局。
プロデューサーの徳重は、編成局長の黒石から降ってきた難題に頭を抱えていた。
「不可能」と言われた箱根中継を成功させた伝説の男から、現代にまで伝わるテレビマンたちの苦悩と奮闘を描く。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

どんなに頑張っても公式記録にはならない戦いに挑む学生連合チームと、箱根駅伝を放送するテレビ局の話。
流石の池井戸潤!面白い!

バラバラだったチームがドンドンまとまっていくのも読み応えがあったし、実力が分からないからと批判されても動じない監督はとてもかっこよかった。
それに対して、なんだかんだ言って視聴率が取れそうな感動物に仕上げたくてたまらない、記録に残らない連合チームは眼中にないテレビ局の人たちに腹が立った。

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2025年12月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

テレビ局と選手の両面から箱根駅伝の魅力を等身大に描いている、大きく描きすぎないところが印象的だった

友介の因縁を晴らすべく青葉が10区に入る伏線が散りばめられていたのも鳥肌だった

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2025年12月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『俺たちの箱根駅伝』を読んで、改めて箱根駅伝という舞台の熱さを思い知った。自分自身も陸上競技をやっていたこともあって、大学生たちがこのレースに全てをかけて挑む姿には胸を打たれるものがあった。

中でも、あまり注目されることのない学生連合が、甲斐監督の卓越したマネジメントによって変わっていく過程が印象的だった。最下位争いをしていたチームが、どう努力を積み重ね、どんな形で結末を迎えていくのか——その行方が気になってページをめくる手が止まらなかった。

登場人物一人ひとりにしっかりとスポットライトが当たっていて、それぞれに魅力やドラマがあるのもこの作品の良さだと思う。走ることに向き合う彼らの姿が丁寧に描かれていて、純粋に「面白い」と思える一冊だった。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

明誠学院大学4年で陸上競技部のキャプテン青葉隼斗は最後の箱根駅伝の予選会で実力を発揮できずチームはわずか10秒差の11位で本選出場を逃す。監督の諸矢は引退し、箱根駅伝連覇を成し遂げた伝説のOBだが指導経験のない甲斐が後任となる。甲斐が率いる関東学生連合チームに選ばれた隼斗。最初のミーティングで甲斐が掲げた目標は本選3位以内相当。下位争いの常連である学生連合を率いる初心者監督の掲げた目標はチームの内部からも外部からも反発を受ける。チームキャプテンに指名された隼斗は崩壊寸前のチームをまとめるため奔走する。
一方、箱根駅伝の中継を担う大日テレビでは、局内の勢力争い、ベテランアナウンサーの急病など、箱根駅伝中継に早くも暗雲が漂っていた。学生連合、そして大日テレビは無事に箱根駅伝の日を迎えることができるのか。

お正月の人気番組箱根駅伝にスポットを当て、予選敗退したチームで編成される学生連合チームと、箱根駅伝を中継するテレビ局を中心に描く群像劇。学生連合の前身である学連選抜がかつて4位になっているのに3位以内目標としただけでひどいバッシングを受けるのが気の毒だった。エリート商社マンから駅伝監督への転身を遂げた甲斐への嫉妬としか思えない。男の嫉妬は醜い。学生達を巻き込まないであげてくれ。学生たちが逆境を乗り越えチームとしてまとまるところは感動的。若いって素晴らしい。

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

単に箱根駅伝の話で、優勝目指す学校の話なんだろうなと思っていたが、まったく違った。
最初からいきなり、明誠学院大学が予選落ちしたので、あれ?これどうなるの?と思ってしまった。関東学生連合チームの話だった。
これを読むまで全く知らなかかった、連合チーム。学校もちがう、目標も違うチームで3位以内を目指す話だった。
この本の最後、連合チームは寄せ集めじゃない、一つのチームで、各大学のチームメイトが集まってくれたところは最高に感動してしまった。

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2025年12月04日

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