あらすじ
満開の桜も素晴らしいけれど、散り際にも楽しみはある――。
『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』『伝言猫がカフェにいます』の
著者が贈る、かけがえのない人生の物語。
庭にヤマザクラの大きな古木がある〈キャフェ チェリー・ブラッサム〉。
祖母と母から受け継いできた洋館で、緋桜(ひお)は、
季節の和菓子と茶を提供している。
訪れるのは、犬を連れて散歩にくる老人、
長年連れ添う国際結婚の夫婦、
保育園からの帰り道に通りがかった親子、
自分が進むべき道に迷う少女……。
桜の木は、今日もゆったり、行きかう人々を眺めながら、
各々が抱える悩みや秘めた思いに耳を傾け、静かに寄り添う。
四季の移ろいと人々の交流を、優しくゆったりと描く再生の物語。
文庫書き下ろし。
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Posted by ブクログ
同作者の本を数冊読んだことがあったので、書店で見て新刊が出ている!となり、衝動買い。買ってよかったです。ファンタジーすぎない設定がしっくりときました。仕事で試行錯誤をする人達の姿に、やりたいことをやっていいんだ、と背中を押されたようでした。あらゆることは繋がり、巡っていくので、日々を丁寧に生きていきたいと思わされました。今日生きているのは当たり前ではないのですね。しみじみ。
Posted by ブクログ
読み始めは、可もなく不可もなくと思ってたけど、読んでると日本の四季の美しさ、季節の花や植物、和菓子がすごく素敵で夢中になって読んだ!
丁寧な暮らしがしたくなった!
Posted by ブクログ
寒川神社の大祓の神事に行く時にお供してもらいました。
山桜を語り部にした四季折り折りのカフェを訪れる人々の物語。
癒されました。そして、おいしいお茶と和菓子が恋しくなった私です(笑)
Posted by ブクログ
桜の木の視点で書かれているけど、視点や思考が人間すぎるかなぁと思ってしまった。そこが気になってあまり入り込めなかったかも。
でも、こんなカフェがあったらぜひ行ってみたい。
Posted by ブクログ
庭のヤマザクラが主体になって進められていく
四季の移り変わりとヤマザクラに見守られた
キャフェの話。。そのキャフェに係わる
人たちの交流が淡々と描かれているんですが、
色々と悩みなんかもあるだろうけど、
何だかんだとこんなにゆったりとした
時間を過ごせる人たちが羨ましく思える
お話でした。ただ当たり前だけど自分で
お店を持つってのは大変な事なんだなと
改めて思ったのと、こういった世間の柵から
一時でも忘れさせてくれる空間っていいなと
思いました。優しくてゆったりとした
お話だったのでちょっとだけ自分にも
ゆったりとした時間が流れたかな・・・
あぁ~私もこういう感じのお店で
時間を忘れてゆっくりまったりしたいです。