あらすじ
「本をつくり、とどける」ことに真摯に向き合い続けるひとり出版社、夏葉社(なつはしゃ)。従兄の死をきっかけに会社を立ち上げたぼくは、大量生産・大量消費ではないビジネスの在り方を知る。庄野潤三小説撰集を通して出会った家族たち、装丁デザインをお願いした和田誠さん、全国の書店で働く人々。一対一の関係をつないだ先で本は「だれか」の手に届く。その原点と未来を語った、心しみいるエッセイ。(解説・津村記久子)
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Posted by ブクログ
本屋で見かけて気になり、直感で、一目惚れのごとく買った本。
読み終わったら売ろうと思っていたのに、気づけば手元に残しておきたい1冊になっていた。それほど、心に残る内容だった。
「本を読むということは、現実逃避ではなく、身の回りのことを改めて考えるということだ。」
わたしがまさに思っていたことそのままで嬉しくなった。著者のように、誠実に、ひたむきに、夢中で仕事ができたら幸せだろうなぁ。
Posted by ブクログ
今でも大企業のサラリーマンだったらな、と思うことがあると著者は言うけど、サラリーマンたちは逆にだいぶ、相当うらやましいと思う。
仕事だけでなく家族のことも愛して、表現して、実行している。
庄野潤三、和田誠、皆川明、好きな人が出てきて嬉しかった。解説は津村記久子だし。
惹かれて読むとこんなふうにつながってるから不思議。系統があるんだろうな。
野球やサッカーの監督たちの言葉も心に残る。
・人から必要とされること
・勇敢になるか、非常に勇敢になるかの違い
弱者の自分がまた救われた一冊