あらすじ
飲食店には製造、小売、サービス、流通等、あらゆる要素が詰まっている。飲食業はビジネスの原点なのだ。飲食店は本当に儲かるか? 立ち飲みが流行り、ジンギスカンが廃れた理由は? 成功の分かれ道、「少しのビックリ」と「少しのガッカリ」の差とは? 上場すれば成功なのか? 様々なケースを分析することで、成功するビジネスモデルが見えてきた。あらゆるビジネスに通じる「繁盛のセオリー」が明快にわかる一冊。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
お通しが出る店の方が、お通しが出ない店より多いように思います。
なのに、「必ず」というところが、著者の危ないところだと感じました。
ある一部の現象を、編集者の意向かなにかで、全体かのような表現を認めてしまう。
内容はしっかりしているのに、題がよくない。
いっそのこと、
「なぜ海外のすし屋の経営者は中国人が多いのか」
にしてはどうでしょう。
「必ず」とは言わず「多い」とだけ言ってみるのです。
Posted by ブクログ
博報堂あがりだからか、メディアの特性をよく掴んでいる。
市場規模24兆円(国産自動車48兆円)。
飲食店のタイプ分け。グランメゾン型(客単価High,経営規模Big)、孤高の名店型(客単価High,経営規模Small)、インフラ型(客単価Low,経営規模Big)、B級グルメ型(客単価Low,経営規模Small)。
インフラ型は利便性重視、好き嫌いで語られることは少ない。よって本著では触れない。
儲けの構造
仕入れ3割、人件費3割、家賃1割、雑費1割、返済1割、利潤1割。1000円の定食で利潤は100円。
お通し
1。席料。大事な収入源。海外ではチップの習慣がそれを補填している。2。料理のつなぎ。気の利いたもの、季節を感じるもの、良いお通しは嬉しいもの。
さざ波(ジンギスカン。BSE,美容効果,新しい食べ方が追い風となった)と海流(立ち飲み。気安さ、グループ来店時のコミュニケーションンのとりやすさ)
基本価値
「(1)おいしい料理を、(2)納得感ある価格で、(3)心地よい雰囲気で」
この基本価値に健康価値などをプラスしていく。逆転してしまうとうまくいかない。
商圏
味にインパクトがあるもの、嗜好性が強いものは商圏が大きい。
女性客
固定客にはなりにくい。メディアに敏感、逆に言うと居着きにくい?
回転率の悪さ。
良い意味で期待を裏切ると満足度は上がりリピートへ。
2つの偽装。
1。故意による偽装(原材料、賞味期限)
2。無知による偽装(地鶏、オーガニックなどの誤表記)
メディアの2つの罠。
1。話題第一主義。(看板の無いバー、美人姉妹の店、美味いとは限らない)
2。拡大解釈(ささいな動きをブームとして報道。他のメディアを出し抜きたいという姿勢からくる)
Posted by ブクログ
簡単な実践的経営学の本って感じ。
飲食進むのならゼヒゼヒ。
でも結局「心」が大事って話らしいからね、なんかどうしようもない感じがする。
参考にはなる、かな。
Posted by ブクログ
最近始めた飲食アプリの影響もあって、読み始めた。
けっこう面白かった。2009年なので、少し前だが。
飲食店にまつわる諸々話。特にチェーン店と個店の話は面白かったし、出店数と顧客の入れ込み度合いの関係の話は興味深かった。
また、飲食店経営会社の上場に関する話や商業施設の話もよかった。うっすらぼんやりと感じていることを書いてくれた感じ。
グラナダはチェックしておこう。
また、東京レストランファンドは個人的にも馴染みがあるので、興味深い。ゴミ出しのアウトソーシングもあったとは。。
飲食店の労働環境の話はもっとあってもよかったし、まあ、新書ならではの情報量といったところだろう。
ちょっとした雑学で読むのはおすすめ。
■目次
そもそも飲食店って儲かるの?
ジンギスカンと立ち飲みのあいだ
「女性に人気のヘルシー店」は潰れる
情報化が偽装を産み出す
偽グルメ情報にご用心
「オーナーの夢だった店」は潰れる
ショッピングセンターはおいしいか
店舗拡大の落とし穴
上場は勲章ではない
飲食店の周りに広がる「宝の山」
「個店の時代」が到来する
食が日本の輸出産業になる