あらすじ
期待の若手が描く圧巻、感動の中国歴史長編!
玄宗皇帝が政治を疎かにし国が乱れていた唐の時代、民を救うため安禄山と史思明が挙兵し、安史の乱が勃発する。だが戦は泥沼化し、国は疲弊する。絶大な人気を誇った力者の娘・呉笑星、史家の長男・史朝義、安家の次男・安慶緒は、命を賭して戦を終わらせようと誓うが――。胸熱の歴史エンターテインメント。
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Posted by ブクログ
良かった。
笑星と星羅が再会するところでまだまだ幼子の「母上」の言葉は切なかった。
親子の絆 夫婦愛が感じられ、後半はウルッとくるところも多かった。
史朝義の笑星を真っすぐに想うところも良かった。史朝義格好良かった。
Posted by ブクログ
これは面白かったと言っていいのか…とても考えさせられることが多く環境や境遇…時代が人を変えていくというのをまざまざと思い知らされたような気がした。
個人的には笑星と朝義が笑って暮らしているエンディングだと嬉しいなぁ〜と思っていたけど…。
最初は嫌なキャラだと思っていた登場人物も読み終わった時には嫌じゃなくなっていたりして…。
今の世でも言えることは気持ちのすれ違いがないように相手に大事な気持ちを伝えるのは大切だと改めて思いました。
Posted by ブクログ
安禄山の変と呼ばれる安史の乱。
巻き込まれてしまった民の姿を描いた作品もこちらで終わりなのです。(もちろん、一冊ずつ読んで問題なし)
今回は乱を起こした安禄山の息子たちの物語。そして、史朝義と彼の幼馴染であり力者(力士)の呉笑星の物語です。
私たちが知る歴史は本当にわずかで楊貴妃、長恨歌くらいでしょうか。
ですが、戦が起きれば人々はかり出されて、戦へ行かなくてはならない。残された者たちに残るのは理不尽な飢えや死。
阿倍仲麻呂が遣唐使として、唐に行っていた時期でもありますね。
戦を始めるのは簡単、でも終わらせるのは苦難の道。
それをしっかりと読ませていただきました。
本当に、人間の歴史って戦争の歴史なんだなぁ(´;ω;`)