【感想・ネタバレ】嫉妬事件のレビュー

あらすじ

城林大学ミステリ研究会で開催される「犯人当てイベント」。これは部員の書いた小説を推理しあう、年末の伝統行事だ。イベント当日、部員たちは部室に入るなり“悪臭”に気づく。漂う臭いの元には、その名を口にするのも憚られる“ある物体”が! 密室状態の部室で、犯行が可能だったのは誰か、動機は何か、そもそも何でこんなモノが…。信じられないような実話をモデルに書かれた予測不能の推理合戦、驚愕の結末とは!? 作中の犯人当てイベント用小説を特別併録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

まあ、読んでて気持ちのよいお話ではないな。
時に食事時には避けたいところ(笑)

最後に天童が犯人を暴くまで「乾さんらしくないなーなんかいつもと違うなー」と思っていたけれど、最後の最後で「おお、いつもの調子だ」と嬉しくなった。

途中で「嫉妬事件」ってそういう意味もあるのかw
と、ちょっぴり笑いながら呆れ返ったりもした。

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2012年07月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『イニシエーション・ラブ』の乾くるみによるミステリーで、いかにもこの作者っぽい『嫉妬事件』というタイトル。それに期待を寄せて手に取ったとして、まさかこんな予想外の展開を見せるとは・・・どんな鋭い読者でも到底想像できまい!

ミステリーファンが真面目に読んで、「なんだよこれ、ふざけんな!!」と怒っている様子を頭に浮かべるとなんだか楽しくなる。そういう挑発的な題材をあえて選択した作者に拍手したいです。

作中でも言及されるが、死体について推理するのは違和感がないのに、ウンコについて推理するのは違和感だらけって、本当はちょっとヘンなんじゃないの?という提起。

筋立てはミステリーとしてしっかり構築しているのに、ミステリーを完全に茶化しているって、本当に愉快ですよね。『嫉妬事件』というタイトルはフェイントで、実際は『SHIT事件』=『ウンコ事件』なわけですから(笑)

ここまでハメを外した作品を書いてくれると、排便のあとのようにスカっとしますね! 『イニシエーション・ラブ』の衝撃も忘れないけど、この『嫉妬事件』の"笑"撃も、絶対に忘れないと思います!

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2012年01月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これはスゴイ。食事時でないときに、気合いを入れて読むことをおすすめする。
ある日、ミス研部室にう○こが!しかも本棚の上のほう、しかもポケミスが並んだ上に。1冊だけ抜こうとしても、ビニールカバーのポケミスは、左右がくっついて固まりで落ちてくる。う○こ爆弾に他ならない!サークルメンバーは本気で調査を始める。その本気ぶりはおバカなのに、つい手に汗握ってしまう。
殺人と同じくらいのインパクトを与え、かつ死人が出ないという点で、う○こ事件のほうが貴いのでは、という文中のズバリ意見に…ううむ、反論できない。

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2011年12月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

えらい時代設定が古いなぁと思っていたら、実在?のエピソードをモチーフにしたからなんだな。そしてえらい直接的な表現ばっかりで想像するのもなんだかはばかられる感じ(笑)

主人公がどんな秘密を握ってるのかなかなかわからなかったけども、かといってわかったところでブツがブツだけに、こんなサークルやだなぁと。イヤミスでもなく、もちろん爽やかさなどあるはずもなく、嫌いにはならないけど好きかと言われたらちょっと困るタイプの世界観。ミステリーって美しさが必要なんだなと改めて思う一方、完成度の高さは描かれる世界の色を凌駕するということを証明している?と好意的に言えるのかもしれない。作中にでてくるフィクションだからあれやこれや言えるのだみたいなやりとりは、まさに我々の投影なわけで、このあたりのメタ感は氏の術中。最終的な評価は高くはならなかったけども。

ちなみにこれを出張の移動中に読んでたんだけども、初めて降り立った地だったせいか、その土地の思い出に変な色がついた(笑)

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2023年09月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うんこうんこ連呼していて笑ってしまった。
動機とか謎解き部分とか、こう書いてんだからお前らわかるだろ、という言い訳じみた解説が目についた。
こんなテーマに挑戦したことはすごい。

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2014年04月07日

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ネタバレ

城林大ミステリ研で恒例の犯人当てイベント開催の際、部室の本の上にあるものが発見され、急遽犯人をさがすことに。


京大で実際に起こった事件を元に作った作品ということで、
若干のこじつけ感も否めないかな。
なんというか、本当に尾籠系ミステリなのね。。。

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2014年07月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルの「嫉妬」に引っ張られ、犯人や展開を完全に読み違えた、というか一読で正解にたどり着く人はいないだろう、という作品。少なくとも犯人の動機にはたどり着けないと個人的に思う。
作者が好きな人はともかく、よく知らない人は後回しにすることを勧める。

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2012年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

実際に起こった事件をモチーフにしているらしいが、うんこ話をそれなりにうまいことしっかりミステリにしている。
帯文(解説抜粋)からこの小説の内容がうんこ事件であることは分かってて読んだため、特に過度な期待はせず、想像通りの読後感。

それよりも併録の「三つの質疑」。
話自体はボーナストラックとしているくらいでおまけのような軽いものだが、トリックのヒントとなる叙述ルールを提示している個所については、解答編を読んでおお!と思った。
うんこの後だったし、おまけと思って油断していたが、確かにそこは読んでいて違和感を感じたところだったから。まさに足元を”救われた”。
この辺の伏線の張り方は上手いと思う。

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2012年03月16日

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ネタバレ

まったく緊張感のないミステリーが面白い。
しかし、主人公自体が読者に対して隠し事をしているのはいかがなものか。
主人公=読者みたいに置き換えて読みたいほうなので、少し残念。

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2012年01月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

○○○であれだけ引っ張れるとは・・・(苦笑)。

それがすごいと思いました。ただ・・・やっぱりイニシエーションラブの衝撃に比べるとね・・・ちょっと物足りないかも。


面白いっちゃー、面白いんだけどねぇ。。。

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2011年12月30日

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