あらすじ
名探偵ポアロは、夜ごとゲームに興じ悪い噂の絶えぬシャイタナ氏のパーティによばれた。が、ポアロを含め八人の客が二部屋に分れてブリッジに熱中している間に、客間でシャイタナ氏が刺殺された。しかも、客たちは殺人の前科をもつ者ばかり……ブリッジの点数表を通してポアロが真相を読む。
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Posted by ブクログ
最後の最後までひっくり返される楽しさ!
今までなんとなく読み流してたブリッジのルールを今こそ知るときと思って、ルール調べてとりあえず少しやってみた。やってみてから読んでよかった~。パートナーが向かい合って座ってるなんてちゃんとルール知らないとわからなかったし。
途中バトル警視のロバーツに関するメモの「妻 なし(気の毒)」ってとこで大爆笑してしまった。
( )の中いる?(((^^;)
Posted by ブクログ
四人の容疑者のうち、半々で見事に明暗が別れた。アンが容姿以外良いところが無さすぎて笑ってしまった。容赦がない。ロリマー夫人はかっこよくて好きだったんだけどなあ。
婦人服売り場でストッキング19足買うお爺ちゃん、怪しすぎて今ならSNSに勝手にアップされそう。
Posted by ブクログ
ブリッジのルールは何もわからないけど最後まで裏切られて満足した
特にロマリーが見た犯行シーンが盗癖のあるメレディスが宝石に興味を持っていたのをそう見ただけというのがよかった
プロファイル物って言ったことを鵜呑みにするしかないんだけど今回は四者四様でかつわかりやすい性格なので個人的に納得感あった
Posted by ブクログ
〈ここが好き〉
・ブリッジの進め方、スコアの書き方、記憶力から本当に犯人を推測できること。序文に書かれている探偵小説の醍醐味を味わえる。
・カーズ・オン・ザ・トランプ(手の札は開けて置く)がモットーというポアロの言葉。
・アン・メレディスの悪辣さ。
〈これが分からない〉
・東洋的残酷さとは?
デヴィッド・スーシェ版が好きなので、読むにあたり、ブリッジのルールをyoutubeで履修しました。理解して読むと、カーズ・オン・ザ・トランプの真意を掴めるしより一層面白いと思います。
スーシェ版は原作の内容とはかなり変更されてますが、まとまりはあって、結構好きです。
Posted by ブクログ
ブリッジのルールを知らなくても面白い。知っていたらもっと面白いかも。
殺人を過去に犯したとされる4人と警視、調査局員、探偵小説家、私立探偵の4人がパーティーに招かれた。ブリッジをしている途中でパーティーの主催が殺された。ダミーの間に誰かが彼を殺した。それは4人の中のいったい誰なのか。得点表からポアロが導き出した真相は?
物的証拠が何もないところから、ポアロが推理を働かせて真相を突き止める。ポイントになるのはブリッジの得点表から見る4人の性格、彼らの過去、注意力、ブリッジのプレイヤーとしての遊び方。殺人は大きな賭けであり、大胆さと注意力を必要とする。
終盤、ポアロはロリマー夫人の告白を受け、その立派な態度に感服する。直後に描写される訪問者アン・メレディス、亡くなっていたロリマー夫人。ポアロとバトル警視が急行するのもあって、犯人はアンだとハラハラしてページをめくる。そうしたらアンは確かに殺人を犯していたが、ブリッジの途中でシャイタナ氏を殺したのはドクター・ロバーツだったのだ。油断しきったところを後ろからガツンとやられた。この終盤の急展開は他の作品でもあったがとても気持ちいい。一番犯人らしくない者が真犯人。決めつけ屋の探偵小説家に絶対犯人だと見做されている人が犯人だなんて思う訳がなかった。
探偵小説家オリヴァ夫人のキャラクターが面白い。著者のセルフパロディなのか。世間的イメージを誇張して描いてみたのかもしれない。とにかくややうざったいところも含めてチャーミング。オリヴァ夫人も他作品で出てきていたし、他の作品で出てきたレイス大佐やバトル警視が登場するのもオールスターのようで嬉しい。
Posted by ブクログ
全く知らなかったがオールスター編だったのか。普通に容疑者4人以外のレイス大佐とか疑ってたぞこっちは。初耳のブリッジはクリスティーオリジナルゲームかと思ってた。面白そうなのになんで日本で浸透してないんだろう。2vs2のゲームで1人休憩てよくわからんな。
他の方もおっしゃっているように、ゲームから容疑者の心理や性格を分析するスタイルは『カナリヤ殺人事件』や『心理試験』を想起させるが、それ一辺倒にはならず、容疑者4人の過去の犯罪にも焦点を当てている分、説得力があると思う。後ろめたい過去のある4人の容疑者をポアロが聴取で追い詰めていく展開も高度な騙し合いとなっている。フェミニストの推理作家はやや浮いた道化として描かれているので、完全に投影しているわけではないのだろうが、推理作家の苦労やポリシーが伝わってきて楽しい。
ブリッジ知らなくても結構面白い。ブリッジ自体も多分ポーカーより面白い。
Posted by ブクログ
『ゼロ時間へ』で頼もしい活躍を見せたバトル警視が登場するとのことで手に取りました。カバー見返しの登場人物リストは最少なのでは??
バトル警視だけでなく、探偵役はポワロさんにオリヴァ夫人、レイス大佐と、まさにお菓子のアソートパックのような豪華さ。それぞれの探偵の捜査方法が異なっていて、楽しく読めました。
それにしても、犯人が○○と思いきや実は○○と見せかけて○○だったとは……。
その立派な人柄から、○○○○○○の告白に衝撃を受け心打たれていたのですが、そこから二転三転。まんまとクリスティー女史の手のひらで転がされてしまいました。ネタバレありでも書けない!笑
イギリスを舞台にした作品では必ずといっていいほど出てくるブリッジがテーマということで、ルールがわからないと楽しめないのでは?と敬遠していましたが全くの杞憂でした。もちろん、ブリッジを知った上なら各プレイヤーの性格がわかって面白いんだろうなぁ。
容疑者のうち、誰が何を見てどんな発言をしてどう行動したか?それぞれ書き出して読み進めるのも楽しそうな一冊です。