【感想・ネタバレ】風神の手(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

あの日、風が吹かなければ、私は生まれてこなかった――。藤下歩実は母の奈津実とともに遺影専門の写真館・鏡影館を訪れた。病を抱えた母の撮影のために。そこに飾られた一枚の写真を目にして、母はひどく動揺した様子を見せる。小学五年生の男子二人組、入院中の高齢女性。川沿いの町に暮らす人々が発した幾重もの嘘が、思いもよらぬ場所へと流れ込み……。奇跡の本当の意味を知るミステリ。(解説・香山二三郎)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

道尾秀介さんのOfficial Webサイトに「あなたへのオススメ作品検索」というのがあり(心理テストみたいで楽しかったのでお時間ある方はぜひ♪)、
やってみたらこの作品をオススメされたので読んでみた。

そしたらやっぱり面白くて、読んでよかった。

奈津美の嘘がいつバレるのかヒヤヒヤしたり、
まめとでっかちの写真は遺影じゃなくてホッとしたり、
中江間建設の消石灰流出の隠蔽事件は、え?そうだったの?だったり、
どんどん話がつながって楽しかった。

道尾さんの地の文が好き。
あれは何と呼ぶのだろう、とか挟んでくる感じ。
語り手の気持ちに入り込めて、するっと読める。

エピローグで源哉と歩実が変わらず仲良くしていてよかった。

0
2025年04月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

風神の手が、悲劇を生み、命を生んだ。
風が吹けば桶屋が儲かるというけど、まさにその話。
どの出来事がどう作用するのか、誰にもわからない。
嘘はいけないことだけど、その嘘が知らないところで誰かの幸せに繋がっているかもしれない、不思議な縁の話だった。

0
2024年05月24日

「小説」ランキング