感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年05月04日
題材
超常現象
テーマ
人生は不思議な出来事に満ちている
最も伝えたかったこと
=テーマ
何が新しいのか
題材やテーマではなく、佐藤正午の書く文章そのもの
キャッチコピーは何か
「みんなには内緒な?〜人生は不思議な出来事にみちている〜」
「記憶の足音が聴こえる、数奇な半生の物語が再生...続きを読むされる」
その他(心に残ったことなど)
すっきりする話ではない
謎に満ち溢れている
マルセイ、マルユウ、どっちがどっちなのかもわからなくなる
わからないことだらけ
でも、正午さんの文章が味わい深い、興味深い、ずっと読んでいたい
Posted by ブクログ 2024年03月23日
出来事だけを追うならーーUFOをめぐる子どもたちの空想、それが遠因となって起きた交通事故と、狂ってしまった彼らの未来ーー突飛とまではいかない、実際にありそうな筋書き。
しかし現実を一皮むいた裏側では、人智を超えた「不思議」が人生の歯車を動かしている。それを知ってしまったマルユウ、マルセイたち。彼らに...続きを読む何があったのか解き明かそうとする語り手・湊先生もまた奇妙な運命をたどる。
SFだと思って読むうちに、こんな不思議が本当にないとは言い切れない気もしてくる絶妙な浮遊感。
Posted by ブクログ 2024年03月16日
丸田くんが「今年の冬、彼女はおまえの子供を産む」という身に覚えのないメールを受け取ったところから物語は始まる。そこからたくさんの不思議な出来事が展開されていく。それが断片的に語られていき、その中に記憶の曖昧さ、不可思議さがある。小学生の丸田くんが同級生と体験したUFO騒動とそれを体験したことによって...続きを読む生じたその後の人生の変化。どこへ向かっているのかわからないまま、でも読者を置き去りにはしていない配慮のようなものが感じられる。7年ぶりに読めた著者の作品だけれどとても満足感の高い一冊。
Posted by ブクログ 2024年03月13日
今年の冬、彼女はおまえの子供を産む
スマホに届いたメッセージ。
丸田君には、まったく身におぼえがない。
2人の丸田君のあだ名は、マルユウとマルセイ。
読み終えたいま、頭の中を整理して
再度、ページをペラペラとめくり確かめてみる。
やはり、ハッキリとしたことは見つけられなかった。
そこは曖昧でいい...続きを読むのかな。
変な言い方だが、曖昧が気持ちいい。
12章 その夏、
湊先生のエピソードがしっくりくる。
P364
〈凡人も、非凡な人間も、すべての人間が悲しかった〉
メモを見た先生。
〈なぜこれだけなんだ〉
そうなのだ。
私もこのひとことを言いたい。
(マルセイ、どうして)
すべて分かったと言わなくていい。
読み方は自由なんだ。
そういう安心感がある。
やはりいいな、佐藤正午さん。
今作も、待っていた甲斐があった。
Posted by ブクログ 2024年03月01日
『鳩の撃退法』では、どこまでが現実の話で、どこまでか小説の話なのか理解するのに苦労した。
『月の満ち欠け』では、誰が誰の生まれ変わりなのか理解するのに苦労した。
そして本書『冬に子供が生まれる』では、どれがマルユウでどれがマルセイなのか理解するのに苦労した。
でも仕方ない。作者がそういう風に書いてい...続きを読むるのだから仕方がない。小説は、一度で理解できるように書かなければいけないという決まりはない。あえてミスリードするように書いているとすれば、それは登場人物たちの混乱を、そのまま伝える意味もあると思う。
しかし、それでもやっぱり謎は残る。この小説の書き手である湊先生も真相は知らないし、マルセイとマルユウの証言も不明瞭だ。作者は古くからの文学の作法に則り、読者に解釈の余地を残してくれている。長くなるが、以下はこの作品に対する私なりの「考察」である。
〈要点整理〉
★マルユウ(丸田優)
子供のときから野球が得意
右利き左投げ
高校では野球部のエース
大学進学後、野球への興味を失う
現在は医療事務の仕事に就く
★マルセイ(丸田誠一郎)
ギターが上手く、高校で注目を集める
ワッキーと一緒にバンドを結成するが、上京後に突如脱退
大学を中退して職を転々とする
ビルの最上階から転落して死亡
〈考察〉
小学二年生(8歳)のとき、2人の丸田少年と佐渡君は、天神山でUFOを目撃する。それが地元の新聞に載り、ちょっとしたニュースになる。
(補足すると、新聞の取材は当然ながら目撃の当日ではなく、取材時に佐渡君は入院のため不在だった。だから写真には2人の丸田少年しか写っていない。)
高校卒業間近(18歳)、当時取材した記者が再び3人を天神山に連れ行く。しかし、そこで事故が起き、記者とバイクで先導した先生が死亡。3人だけが無事に助かった。
この事故のとき、マルユウとマルセイが「混線」した。明白な「入れ替わり」ではなく、本人たちも混乱していた。マルユウは真秀と親密な関係になりつつあったにも関わらず、大学進学後に高円寺まで尋ねてきた彼女を冷たくあしらった。そのときの彼の態度は明らかに「マルセイ」だったが、本人には自覚がないようだ。そのため、2人のやり取りはちぐはぐなものとなる。
マルユウが「マルセイ」になったとすれば、マルセイも「マルユウ」になっていたはずである。マルセイが突然バンドを辞め、マルユウも野球を辞めてしまった理由はここにある。そして「マルユウ」が乗り移ったマルセイと、真秀は結婚する。
マルセイが湊先生と再会したときも、彼は同時に「マルユウ」だった。しかし、本人はやはり混乱していて、「自分が自分じゃないような気がする」「マルユウの人生を代わりに生きてるんじゃないか」などと語る。
その後、湊先生を脳梗塞の危機が襲う。マルセイはそれを超自然的な力で救う。その力は右手首の痣がもたらしたものだった。この痣は、もともとマルユウのものである。それが18歳のときの天神山の事故で、マルセイに複写された。この痣には不思議なパワーが宿っており、マルセイはそのパワーを使ってバンドをメジャーデビューさせ、また真秀と結婚した。だが、パワーを使ったせいか痣は薄れていき、「マルユウ」は再びマルセイに戻っていく。
マルセイはその後ショッピングモールの駐車場から転落して死亡する。理由はわからない。事故なのか自殺なのかもわからない。ただ、マルセイは自分の死を予感していたようだ。
マルセイが語った「悪を成敗しました」というのも、何のことなのかはっきりしない。もしかしたら杉森先生が想像したように、真秀はN先生にレイプされ、子供を孕ってしまったのかもしれない。それを知ったマルセイが、ジェダイのフォースパワーでN先生を消し、お腹の子供を遺伝的な意味でもマルユウの子供に変えてしまったのか。それが冒頭の「今年の冬、彼女はおまえの子供を産む」につながるのか……。
いやいや、それは穿ち過ぎだろう。お腹の中の子供はマルセイの子で、マルセイは「マルユウ」でもあったのだから、「おまえの子供」でもあるという意味なのだ。そう思いたい。
この物語に正解はない。マルセイは死んではいなかったのか。そうでなければ、ボルボとメモの書き足しはどう説明すればいいのか。しかし、本文に書かれている通り、不思議というものはそれに気づいた者にとってのみ不思議なのだ。弁当箱の握り飯が柏餅に変わっていたとしても、「いやいや、自分が入れてきたのは柏餅だ」と言い聞かせてしまえば、不思議でもなんでもない。ボルボとメモ書きにしたって、他の人なら何か理屈をつけて説明してそれで終わりだろう。
人生は結局、無意味なのかもしれない。湊先生が誰に何をどう説明したところで、それを信じてもらうことができないとしたら、無意味ではないか。またマルセイやマルユウたちにとって先生は部外者でしかなく、真実を共有できる相手ではないとしたら、なんと無力なことだろう。しかし、無意味でも無力でも生きるしかない。それが人生なのだ。先生は、マルセイからそういうメッセージを受け取った。だから泣くしかなかった。シーシュポスのように、転がり落ちた岩を何度も押し上げるしかない。愚かしくも悲しい涙だ。
Posted by ブクログ 2024年02月22日
つくづく思うのは、
佐藤正午さん(と矢作俊彦さん)の作品は、35歳過ぎてから読むと、心に沁みるのです…と言うのは、個人の感想です。
とはいえ、やはり上手い!
Posted by ブクログ 2024年04月16日
小学生時代の親友といつの間にか疎遠になって、同窓会で無責任に噂話をして…というのはよくある話だけど、UFO見た仲となるとなかなか無い。ミステリーのような、SFのような不思議な物語。
Posted by ブクログ 2024年04月16日
これは読みにくい小説ですねえ。
最初は、何とも曖昧で、一人称の当人も入れ替わり立ち替わりで事態が呑み込めません。勿論、これは意図的な書き方であり、上手いのですが、その分鬱憤が溜まります(^_^;)
読んでいくうちに分かってくる?いえいえ、ますます混乱が増すばかり。えっ、丸田君が入れ・・・
終盤...続きを読むになってようやくこういうことらしい、とは分かるものの、とんでもない内容なので。
今まで見たことのない小説でした。決して読みやすくはないものの、途中で放り出すわけにもいきませんでした。少しでも真実、いや話の本質を知りたくて・・・
Posted by ブクログ 2024年03月25日
途中はどうゆう事、どうゆう事、考え続けるけど到達出来ないループに陥る気持ち。
鬱々としてるようで表現出来ないけど、先に進んで良かったと言うべきなのか、、、
Posted by ブクログ 2024年03月17日
二人の登場人物を巡る数奇な物語。
周囲が同じ「丸田」という名前のしかも小学生まで似ていたという二人を混同しながら話すため、中盤くらいまで(わざとそのような書き方をしているのだが)どっちの話をしているのか混乱するような構成になっている。
いくら似ているからと言って間違えるのは流石にないでしょう、と...続きを読む思いながら読み進めると実は本当に入れ替わりのようなことが起きていた…という展開。
終始核心にはなかなか触れず、想像の余地を残したまま終わる。
SF的なテーマの中で、家族との別れによる孤独、虚しさといった苦しみが書かれているのが印象的だった。
Posted by ブクログ 2024年03月08日
独特の雰囲気の中で淡々と進んでいく物語。
マルセイとマルユウの違いで混乱したり、難しめではあったけれど、謎が謎を読んで面白かった。
考察しだすときりがなくなりそうな奥深い話。
Posted by ブクログ 2024年02月22日
著者独特の不穏な気配を感じさせながら、ストーリーが進んでいく。この感じが読み手(私だけ?)にはなぜか心地よい。
今回は名称が君で始まる捉えどころのない展開。
湊先生が登場して、ようやく輪郭が見えてくる。
マルユウとマルセイの不思議な同期と一人の女性を巡る愛の物語なのだ。
Posted by ブクログ 2024年02月15日
佐藤正午さんの作品を読むのは、“鳩の撃退法”を読んで以来の2作目でした。
まず第一に感じたのは、佐藤正午さんワールド!という感じでした。
小説を書いているのはこの物語の中の登場人物だという設定のため、これってこの書き手の主観が入っているのかな?とか、この書き手はどうやってこの情報を手に入れたんだろう...続きを読む、どこまでが確実な事実なんだろうということを考えながら読めるのが面白いです。
文中の、自分の人生ではなく他人の人生を代わりに生きている、というようなことが筆者のメッセージなのかなあと思いながら読みました。
惹き込まれる文章でおもしろかったです!
Posted by ブクログ 2024年02月03日
7月の雨の夜、丸田君の携帯にSMSが届いた。「今年の冬、彼女はおまえの子供を産む」。まったく身に覚えのない内容に彼は戸惑う。そこから始まるノンストップスリラーだ。
『月の満ち欠け』で第157回直木賞を受賞した佐藤さんの、実に7年振りとなる長篇小説である。もともとが寡作の人だし、直木賞作家という気負い...続きを読むもあまり感じられない本作はしかし、小説を読む愉しさに満ちている。あちこちに仕掛けられた伏線やミスリード、読者を煙に巻くような章題、そして謎に満ちた真相。
……でも、一般受けはしなさそうだなあ(^_^;)。
Posted by ブクログ 2024年04月24日
記憶があいまいになって認識が揺れるというのはカズオ・イシグロの世界を想起させます。また、二人の人格が入れ違うという「とりかえばや」的な要素もちょっとあり、おもしろい。湊先生は作者そのものなのでしょうか。少なくとも私にとっては現実感が乏しいストーリーで、感情移入はしなかったけど、ところどころリアルなの...続きを読むで、そのアンバランスが魅力なのかもしれない。すごーくおもしろいというわけではないけど、一気読みさせられる佐藤正午ワールドです。『身の上話』のときも、”そんなわけないだろー”と思った記憶があります。
Posted by ブクログ 2024年04月17日
小学校からの友達、マルセイとマルユウと転校生だった佐渡くん。彼ら3人がUFO を見たことによって何かが変わる。記憶と人格の入れ替わりと混在、噂と過去の創造でますます世界とズレを生じる主人公たち。過去がどんどん改変されていく様子が不気味だった。そしてマルユウたちは不思議を受け入れそれでいいのだ世界観で...続きを読むハッピーエンド。
Posted by ブクログ 2024年04月11日
なんとも不思議な物語だった。これは誰が語っているのか?マルユウ?マルセイ?と頭の中でグルグル回ってた。UFOが出てきたり、謎のメッセージが届いたり謎だらけの物語で解読が難しかったけど、これは解読しなくてもいいのかもしれない、この世界を楽しんで読むことにしようと考えた。そしたらやっぱり再読したいと思...続きを読むった。
Posted by ブクログ 2024年04月10日
ある夜、丸田優は誰かわからない謎のメッセージを受けて…。
その後、丸田誠一郎の葬儀があり…。
丸田優(マルユウ)と丸田誠一郎(マルセイ)は、幼馴染であり、そこに佐渡理が転校してきたことにより、似ている丸田の区別をつけるための呼び名がマルセイとマルユウになった。
しかし、高校になると2人を間違って覚...続きを読むえる同級生もあって…それが大人になってからもあり、混同しがちである。
だが、それはこの3人の男児が小学生の頃に「UFOの子供たち」と呼ばれていたからで、そのあと18歳のときに天神山の事故で何かあったのでは…と。
この事故の後からマルセイとマルユウの違いが明確でなくなるような不思議な感覚になってくる。
不思議といえば、なにかしら車に関係してきて…
運転免許を持たないままだったこと。
そういえば湊先生も…だ。
最後も気になるメッセージが残されていた。
これは誰から…。
最後まで謎めいている。
今、UFOなのか?という気持ち。
そして、なんとも捉えどころのない不思議な感覚にどう消化したらいいのかわからないでいる。
Posted by ブクログ 2024年03月23日
丸田優(まさる)と丸田誠一郎は小学生の頃からの親友でいつも一緒にいた。二人は髪型も背格好も履いている靴まで一緒。まるで双子の兄弟のようで同級生や先生たちもよく二人を間違えた。
転校生の佐渡くんは 二人の丸田くんを前にして困惑した。そして二人に「マルユウ」「マルセイ」と渾名をつける。三人はすぐに仲良...続きを読むくなる。
高校生になったマルユウとマルセイは同じ高校に進学するも、部活や趣味の違いから段々と口もきかなくなり 卒業してからは思い出すこともない程に疎遠になっていた。
大人になった「丸田くん」の携帯に1通のメールが届く。
『今年の冬、彼女はおまえの子供を産む』
全く身に覚えのない内容、差出人のわからないメール。『彼女』とは誰のことなのか?
その頃、佐渡くんは「丸田くん」の葬儀に参列していた。
小学生の頃『UFOの子どもたち』と呼ばれる経験をした三人。
そして十年後、不思議な体験を再現しようと集められた三人を襲った不運な交通事故。
第三者の目から語られる「マルユウ」と「マルセイ」の数奇な人生。
【自分の人生の記憶は、本当に自分が経験してきた人生なのか?】
✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
うーむ。実に不思議な物語だった。
これは「マルユウ」と「マルセイ」どちらの人生の話なんだ?と何度も混乱した。 この話を語る「私」の正体も途中までは明かされず。そして訪れるUFOの存在。読んでる間ずっとモヤモヤと霧のかかったような感じだった。いや、話の核心にふれてからも「『事実』とは一体 何なんだ?」と思っている。
一読しただけでは読みとれない。(でもきっと再読はしない笑)
常識では説明のつかない不思議な出来事。それは普通の顔をしてとなりにあるのかもしれない。それに気づくか気づかないか。
UFO見たことある?
佐藤正午さんの本は初読みでした。
「鳩の撃退法」が本棚にあるんだけど、下巻しか持ってないから読めない笑
Posted by ブクログ 2024年03月17日
「今年の冬 彼女はお前の子供を産む」こんなショートメールをある男が受け取ったところから話は始まる。
彼女とは誰なのか、ある男とは誰なのか、
それは後程つまびらかにされるとしても、この物語を語っているのは誰なのか? 彼らの関係者であることはわかるのだが、第三者が語るというのはなんか現実味がないというか...続きを読む、つかみどころがないというか、心許ないのである。
「私」とは?
まあこれも後程明らかにされる。
小学校時代からの幼馴染少年と後から加わる、少年と小女のつながり話が中心になって、ある二つの出来事が合わさって話が展開されていく。
幼馴染の少年二人の名前を「丸田くん」と言いこれがキーワードにもなっているし、ややこしい。
佐藤正午は昔から全部読んでいるけど、だんだん難解になっていくなぁ。
今作も何が言いたかったのかなぁ。感じ取れなくてすみません。
Posted by ブクログ 2024年03月10日
マルユウとマルセイが混乱してしまうし、読後感ももやもや…。
結局何なの?誰なの?どうして?
はっきりとしたことは書かれていないため、読者の想像でしかない。
だから、読む人によっていろんな解釈ができるのかもしれない。
考え出したら止まらない所とか、謎すぎる所が面白いかも。
Posted by ブクログ 2024年02月28日
終始、不穏な空気感が漂う物語だった。
ラストはこんな感じだろうなと途中でみえてきて、実際にそのようになるんだけど、なんだかすっきりしない読後感。
でも、これが佐藤正午さんらしさという気もする。
Posted by ブクログ 2024年02月21日
CL 2024.2.19-2024.2.21
最後まで読んでもスッキリした解決はない。語り手の湊先生と同じでわたしたち読者ははっきりしたことはわからないけど、なんとも奇妙な味わいの作品だった。
ずっと、何があったのか?マルユウとマルセイの関係は?佐渡は知っているのか?等々いろいろ考えながら読んで、で...続きを読むもミステリのように真実が披露されるわけでもない。
ただふたりに関わった人たちの心情が細やかに語られていて、心に沁み入ってくるものがある。