あらすじ
幼き頃に母を亡くした名家の娘・真白。ある日突然、父に政略結婚が決まったことを告げられる。相手は伝説のあやかし・天狐を宿す名家・華宮の当主。過去嫁いだ娘は皆、即日逃げ出しているらしく、冷酷無慈悲な化け物であると嘯かれていた。しかし、嫁入りした真白の前に現れたのは人外の美しさを持つ男、青葉。最初こそ真白を冷たく突き放すが、純粋無垢で真っすぐな真白に徐々に心を許していき…。いつも笑顔だが本当は母を亡くした悲しみを抱える真白、特別な存在であるが故に孤高の青葉。ふたりは“愛”で心の隙間を埋めていく
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
5歳で母を事故で亡くした真白と
同じく5歳で天狐を宿した青葉。
そんな幼い頃に環境が一変した2人が
政略結婚し心を通じ合わせていく物語。
伝説の天狐を宿してる青葉は
強くて恐ろしい人だろうなぁと思ってたけど
予想に反して孤独と戦っていたり
幼い一面も持ち合わせてて可愛いかも。
そして真白は
誰からも恐れられていた青葉に
遠慮なくぐいぐい行くから
本当に真白と青葉の性格が私の予想の逆だった。
でも真白がぐいぐい行くから
青葉の誤解も解けていきいきした様子になるし
閉ざしてた心を開き始めて
楽しそうなのが何よりかなぁ。
クレハさんの「鬼の花嫁」「龍神と許嫁の赤い花印」に続き
本当に楽しみな作品に出会った。
ほのぼの
他の方も書かれてましたが「愛を知らぬ」は天狐様で令嬢ではありませんね。令嬢の真白は溺愛されて育っているし、自身も愛情深いし他の人を慮る優しさもある。天狐様の青葉は毒親育ちで親の愛情を知らないし自身の能力のせいで人を遠ざけてしまう。真白が来るまで淋しかっただろうね。この二人と屋敷の人達が穏やかな温かい生活を築いていく物語、これからはどうなっていくのでしょう。真白の父親の再婚相手とその娘とか、青葉の毒親とかちゃんと回収してくれますかね。