【感想・ネタバレ】姑獲鳥の夏(2)【電子百鬼夜行】のレビュー

あらすじ

「私を――たすけてください」。古本屋京極堂にして陰陽師の中禅寺秋彦が刑事の木場、探偵である榎木津を前にして解き明かす久遠寺家の「血」。呪われた真相は卑劣漢・内藤を恐怖のどん底へと叩き込み、文士・関口の自我を根底から揺るがす。そして京極堂はいう。「この世には不思議なことなど何もないのだよ」

...続きを読む

全てはここからはじまった。

伝奇?新本格?オカルト?ホラー?
それらを全て内包し、しかし骨子は圧倒的な理。

今更語るに及ばずな超人気作ですので、読むことを躊躇している人の背中をそっと押してみます。

ボリューム:中盤から終盤にかけては、むしろ読むことを止めることが出来ません。思いの外あっさりと読了できると思います。
結末:確かに哀しく、凄惨。これはカタルシス云々と言っても良いですが、この結末も含めて本作。

作者の術中に嵌って翻弄されたい方は是非。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

購入済み

斬新極まりないミステリ

下巻は概ね謎解きだ。謎は精緻玄妙に解きほぐされていき、大いに興をそそられ、早く全容を掴みたくなって、時を忘れ食い入るように読み進める。👻さて、ミステリの仕掛けの核心部分だが、これにはやや肩透かしを喰らった気分になり、乾いた笑いがこぼれてしまう。とはいえ、事件の全容を詳らかにする怒涛のロジカル尽くしに、アタマがクラクラするほど圧倒された。まるで眩暈坂を歩いているときのように。👻デビュー作らしく、斬新極まりないミステリであった。👻

#ダーク

0
2025年09月03日

「小説」ランキング