あらすじ
雨宮一彦の話をしよう…雨宮一彦の話をしよう…西園信二じゃなくて?…いや、どっちだろう…どっちだっていいじゃない--1999年、昭和74年。この世界では「昭和」は続いている。これはいわば終わり損ねた時代をめぐる物語である。メディアを自在に縦横断し、多発的に、そして多義的に紡がれるストーリー『多重人格探偵サイコ』――全6話で描かれたドラマのシナリオ郡をベースに、7パーツの書き下ろしドキュメントをシャッフルして編んだ、ファン待望の一冊。デュアルの文庫オリジナル。※巻末ページのリンク先にはジャンプ出来ませんのでご了承下さい。
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Posted by ブクログ
『どんな表現でも「ダメ」と可能性の両方を抱えているのであって』
『同じまんがを読んだってそこから受け取る「イメージ」は読者の数だけあるのであって、それをすべて反映させることなんて不可能である。』
『書物は手懸かりに過ぎず、まして一冊の書物、一人の作者に全面的に依存して、それを介してのみ世界を見るのは全く間違っている。』
「人は国家に管理されたがっているんだ。そのスキを権力は見逃さない」
「あいつの親父、警察の偉い人でさ、ゆづるが11歳の時からセックスしてるんだぜ。あいつ連れて何度も逃げたんだけどすぐ掴まっちゃって…すげーんだ、ケーサツが本気だしたら、すぐ見つかっちゃう。」
「すーぐ他人の話に左右されて自分が信じられなくなっちまうんだから。おじちゃんの頃のおたくは人がなんといおーとてめーの目で見て耳で聞いたものだけを信じて人生突っ走ったもんよー。」