【感想・ネタバレ】メアリ・ジキルと囚われのシャーロック・ホームズのレビュー

あらすじ

ヨーロッパ大陸での大冒険から帰還したメアリ・ジキルら“モンスター娘”こと〈アテナ・クラブ〉の令嬢たち。ロンドンで彼女たちを待ち受けていたのは、メアリの雇い主である探偵シャーロック・ホームズと〈アテナ・クラブ〉のメイドのアリスが忽然と姿を消したという知らせだった。メアリたちはさっそくふたりの行方を捜すことに。そのころホームズはアリスとともに宿敵モリアーティに囚われていた。モリアーティの一味はホームズを生贄にして大地の力を操る古代エジプトの女王を復活させ、大英帝国の征服を企てていたのだ……! 古典名作をもとにしたSFミステリ三部作完結篇。解説/中野善夫

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Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ3作目にして完結編。正直1作目があらゆる面でバランスがとれていた傑作だったので続編も期待していたのだが尻すぼみになった印象。

好みの問題なのだろうけど、まず無駄な恋愛要素が多く感じた。とりわけメアリとホームズに関してはちょっと…。

また、モンスター娘たちや女性の活躍を描きたいのはわかるのだけど、そちらを立たせる為に元ネタのある男性キャラたちが揃いも揃って無能にされている。今作に至ってはホームズはタイトル通りずっと囚われたまま何も活躍せず終わるし、モリアーティ教授というビッグネームを登場させたのにも関わらず、ただ偉そうにしてるお爺ちゃんという印象以外何もなく、あげくの果てにモラン大佐やドラキュラ組、レイモンド博士と共に雑に退場させられる始末。

事件についても規模が大きくなりすぎた結果、無理矢理というか大雑把な解決となっていた。シリーズ物の宿命で仕方のないことなのだろうが、この点もやはり1作目の規模感が丁度よかった。

〈アテナ・クラブ〉の面々はそれぞれ個性がありキャラクターとしてとても魅力的だったので、全体的に尚更もったいなく感じてしまった。

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2024年02月17日

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