【感想・ネタバレ】疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていたのレビュー

あらすじ

疲労することが恥とされてきた欧米では、疲労の研究はタブーとされ、結果として、日本が世界の疲労研究をリードしてきた。しかしいま、うつ病や新型コロナ後遺症によって、疲労は世界共通の大問題となってきた! どうすれば科学的なアプローチができるのかもわからなかった疲労研究において、疲労の度合いを正確に測定する方法などを開発して世界のトップランナーとなっている著者が、そもそも疲労とはなにか、ヒトはなぜ疲労するのか、疲労を起こすメカニズムはどのようなものかを説く、かつてなかった疲労を科学する本!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

・幼い頃からヘルペスと付き合ってきたのでまさかこんな形で詳細を知れるとは!確かに心体が明確に体が疲れた時に出現するんだよな。
・エナジードリンクの怖さを知った。疲れを感じぬまま消耗されていくなんて怖すぎる...。
・生理的疲労と病的疲労の違いは脳で炎症が起きてるかどうか。生理的疲労のうちに休むのが大事。
・SITH-1が産生し嗅球で細胞死が起きるとうつ状態を招く。となると、嗅覚が感情に及ぼす影響は意外と大きいのかも。
・新型コロナウイルスは脳内で炎症を起こすに上にHHV-6を再活性化させ、うつ病を招くSITH-1を発現させる。この悪循環でアセチルコリンが低下しコロナ後遺症が長引いてしまう。
・未だに「うつは甘え」って言う人がいるけど脳内で炎症が起きてるのに甘えなわけない。
・タバコがうつやコロナの予防・治療対策に効果的とは。豆知識。

難しいところもあったけど文系でもスイスイ読めた。ありがたい限り。常日頃から感じる「疲労」を紐解く1冊でした。

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2026年09月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

疲労と疲労感の違いがあるとは知らなかった。「疲れた」ってどんな状態?と思っていたけど、本書でとてもよく理解できた。疲労は重要な体からのアラートだけど、まだわかっていないことのほうが多い。現代社会はストレス社会(厳密にはストレッサーが過多でストレスが慢性化しやすい社会)なので、疲労とはいったい何なのか、どういう対処法が必要になのか、治療法はあるのか──判明すれば助かるのになぁと思った。

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2025年12月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

以前読んだ『「脳の炎症」を防げば、うつは治せる』(最上悠・著/永岡書店、2011年)という本がなかなかおもしろかったので、関連本かな?と思い手に取った。脳内の炎症がどのように起きるかというメカニズムを、疲労とウイルスとの関係から追っていく内容だとのことで、うむ、面白そうではないか。

仕組みの解説というだけでなく、研究のプロセスを研究者ご本人が語ってくれるところが醍醐味。一つの発見によって当初考えていた目的とは異なる視野がひらけたりする展開にワクワクした。「研究者の思考回路というのはこうなんだなあ」と感じられるのも楽しい。解明しても解明しても、まだ次の謎が控えている……探求は終わらない。

ちなみに本書の中では、病的疲労の一つである新型コロナ後遺症の治療薬として「ドネペジル」(これまで認知症の治療薬として使われてきた)の臨床治験が実施されているという記述があるが、ネットで調べてみたところ有意な結果は出なかったようだ。アセチルコリン不足を補うだけでは、脳内炎症はおさまらないということなのだろうか? メカニズムの解明と治療方法の間には、まだまだ越えなければならない大きな溝があるのだなあ。

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2025年12月04日

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