あらすじ
あなたが幸せじゃないから──マンガ家志望の僕は、公園で出会った女性にいきなり1日デートに誘われた。確かにいっこうに芽が出る気配がない毎日だけど……。彼女の名前は詩羽。他人に親切にするのが仕事、と言う彼女に連れ出された街で僕が見た光景は、まさに奇跡と言えるものだった! 詩羽とかかわる人々や街が、次々と笑顔で繋がっていく。まるで魔法のように──幸せを創造する詩羽を巡る奇跡と感動の物語。
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Posted by ブクログ
p.310
愛そのものに力なんかないんです。それは単なる衝動であり、動機であり、願望にすぎないんですから。
愛は地球を救うのか?
いつやるの?今でしょ!
皮肉を感じつつも、なんだかんだ詩羽の過去が気になったり…。
最近の漫画に多い回想編でキャラクターにどんな暗い過去があったとかどうとか…。
そんなことを求めてしまっている自分がいますね。
行動を正当化する理由を無意識のうちに探しているんでしょうか?
言い訳作りのような気もします。
お話は爽快で面白かったです。
それでいて、自分の内面を考えさせてくれる場面も多かったように思います。
Posted by ブクログ
自分も無意識のうちに手段が目的になってるコトあるなぁ…とシミジミ。これからは小さなことからでもちょっとずつ善意を回そうかなと思える一冊でした。
Posted by ブクログ
ハトマメ(鳩に豆鉄砲)なフレーズ
「一人でも支持する奴が出れば、デマの信憑性は増す」
「すべての人間の共通の目的は、幸福に生きることです。何が幸福かは人によって違いますけどね。でも、少なくとも不幸になることを望む人はいないはずです。ところが、いつの間にか「今まで通りの生き方を続けること」が人生の目的になってしまっている人がいるんです。ほんのちょっと生き方を変えるだけで今より幸せになれるのに、それに気がついていない。その喫茶店のご主人もそう。今までずっと同じやり方でお店を続けてきた。どんなにさびれても、それを変えようとは思わないんです。店のメニューですら、新しいのにするのにすごく抵抗があるんです。さびれてもいい、潰れてもいいから、今のままでいいと思ってる―そんなの、理論的じゃないですよ」
「もちろん、ほとんどの読者にとっては、ただ通り過ぎていくだけかもしれない。忘れられるだけかも。でも、それが本当にいい作品なら、何千人に一人か二人、その作品に人生を左右される人がいるんじゃないかな」