【感想・ネタバレ】トヨトミの世襲~小説・巨大自動車企業~のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 『トヨトミの野望』『トヨトミの逆襲』に続く、トヨトミ・シリーズの完結編。『トヨトミの野望』は既に読三田にも紹介されていますが、知人からも「これ、すごいですよ」と紹介されたものです。今回も「いやぁ~、面白かった」ですが、誰が読んでも「トヨトミ=トヨタ」とわかります。帯には「99%実話の噂」とありますが、恐らくは実話。企業名・人物名は、容易に「ああ、あれね」とわかるよう面白いヒネリが入れてあります。

 『トヨトミの野望』はトヨトミ家の御曹司として将来の社長候補である豊臣統一が美人局にあい、それを柔道でならした当時の社長・武田鋼平(奥田碩?)が救い出すという話から始まります。その後のシリーズで、豊臣統一社長の米国公聴会やEV対応の遅れ、ワンマン経営、車検不正事件、豊臣統一から次の社長への交代劇など、これまでのトヨトミに関する裏話(ほぼ事実?)が満載です。現在、トヨトミ・グループで小型車を生産している会社で不正検査が話題になっていますが、なぜこうした事態が起こったのか、この本を読むと容易に理解できます。

 豊臣統一は米国で働いていた際に、メディアの重要性に気づき、多額の広告費をメディアに投入。一方で、自社に都合の悪い記事を書くメディア・記者を「出禁」にして広告費も投入しないなどメディアを統制。メディア側も頼みの資金源が削減されると困るので、トヨトミに好意的な記事ばかりを書き、世間はトヨトミを礼讃。しかし、これを読むとトヨトミも普通の会社、というかトヨトミ家の完全独裁企業です。

 著者は覆面作家で身元不詳。恐らく、日商新聞(日経新聞?)の記者で、記事にできずに溜まった情報を一気に吐き出したという印象です。ただ、週刊誌的な話題かというとそうでもなく、車検制度やEVの現状、メディアの内情やなぜ中国からEV発となったのかなど、いまの社会動向を理解するのに最適な本とも言えます。自動車関係者ではなくとも、一読を薦めたい一冊です。

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2023年12月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ3作目

サクサクって楽しく読めるけど、だんだんとつまらなくなってく&相当フィクション入ってね?というのは、やむを得ないか?
今回は二デックの永守の話もだいぶ多い上に、倒れるとこまで行ってるし、トヨトミ昭夫の子どもの話って、ぉこまでホント?

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2024年03月12日

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