あらすじ
極上の「百人一首」案内
天智天皇から順徳院まで、歌人百人の秀歌を一首ずつ選び編まれ、カルタでもおなじみの歌集「百人一首」。恋に歓び、別れを嘆き、花鳥風月を愛で、人生の無常を憂う……三十一文字に込められた多彩な心と詩情を、詩人・作家の小池昌代が詩訳し、解き明かしていく。軽やかに深く和歌の楽しみへといざなう「百人一首」案内。
解題=渡部泰明
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Posted by ブクログ
百人一首の現代語訳ですね。
訳と解説は小池昌代さん(1959年、東京生まれ)
詩人、小説家、翻訳家。
百人一首と言うのを、始めて触れてみた。現代語訳と解説があるので、親しみやすくカルタの味わいも感じられる。持ち運びの良い文庫と云うのも良いです。
花の色は移りにけりないたづらに
わが身世にふるながめせし間に
(小野小町)
吹くからに秋の草木のしをるれば
山風を、あらしといふらむ
(文屋康秀)
小倉山峰のもみぢ葉心からば
今ひとたびのみゆき待たなむ
(貞信公)
心あてに折らばや折らむ初霜の
置きまどはせる白菊の花
(凡河内躬恒)
久方の光のどけき春の日に
しづ心なく花の散るらむ
(紀友則)
いにしへの奈良の都の八重桜
けふ九重ににほひぬるかな
(伊勢大輔)
桜を詠んだ作品が多いのと、相聞歌も多いですね。改めて、こうした古典に触れるのも楽しいかも
(=^・^=)
Posted by ブクログ
百人一首を小池昌代という詩人が、現代詩に翻案し、さらに詩人らしい深い読みを示して私たちの鑑賞を助けてくれるという贅沢な本。
個人的には、小野小町の「花の色は移りにけりな」の読みに唸らされました。
Posted by ブクログ
2024年の1冊目は、帰省時に駅の書店で衝動買いしたこちら。元歌、現代語訳、鑑賞文が一句一句にセットになっている。現代語訳の文章が美しいのに加え、鑑賞文では、なるほど、詩人というのは、この一言にこんな意味を見出すのかと感心するばかり。百人一首は、600年ころから1100年ころまでの和歌を、一歌人につき一首選んだもの。恋愛の歌が多い印象だが、新古今和歌集の時代になると、旅、孤独、自然を歌ったものも増える印象がある。新古今和歌集は現代に近いせいか、言葉もやや現代語に近い気もする。百人一種はこいうところも面白いのだな。
これからはこういう古典もたくさん読んでいきたい。