【感想・ネタバレ】ねじれた家のレビュー

あらすじ

ねじれた家に住む心のねじれた老人が毒殺された。根性の曲がった家族と巨額の財産を遺して。内部の者の犯行と思われ、若い後妻、金に窮していた長男などが疑心暗鬼の目を向け合う。そんななか、恐るべき第二の事件が……マザー・グースを巧みに組み入れ、独特の不気味さを醸し出す童謡殺人。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2年間の海外赴任から帰国したチャールズ。恋人のソフィアとの再会。彼女の祖父アリスタイド・レオニデスの死。殺人事件として疑う家族。父親である警視総監ヘイワードの協力でレオニデス家にやってきたチャールズ。アリスタイドの若い後妻ブレンダ。ブレンダとの関係を疑われる家庭教師ローレンス。事件直前まかされていたレストラン・チェーンを破産させた長男ロジャー。消えた遺言状。チャールズに事件の秘密を語るソフィアの妹ジョセフィン。ジョセフィンが見たというブレンダとローレンスの恋文。事件の秘密を知ると公言するジョセフィン。何者かに襲われ重傷を負うジョセフィン。事件直後に荒されたジョセフィンの部屋と恋文。

0
2013年03月25日

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ネタバレ

ねじれた家に住む邪悪。

婚約者ソフィアの祖父が殺された。副総監を父に持つチャールズは、彼女との結婚のために事件解決に挑む。亡くなった老人の若い後妻が犯人か、それとも息子たちか。家族内での疑いの目。何かを知っているそぶりを見せる子ども。明らかになった犯人は——。

クリスティーらしくキャラクターが立っていて、そのセリフを楽しむだけでもぐいぐいと読ませる。正義感というよりは、ソフィアとの結婚のためというべきかもしれないチャールズの関わり方が、警察でないだけ家族から様々な証言を引き出す。明らかに怪しい若い後妻にチャールズが同情し、ソフィアに憤慨されるのも様式美。

真相は、ある意味では読者の死角をついたもの。ひねくれたミステリ愛好家なら犯人がわかって読めるのかもしれない。犯行は誰に可能だったのか、誰にでも可能だった。また、一般的な犯罪者の性格を分析したチャールズの父のセリフもきっちりと犯人を指し示している。やられた、というのが快感で、しかしじっとりと怖さも感じる。

解説にもあるように、初クリスティーにはお勧めしないが、クリスティーを読み進めてきた人にはぜひお勧めする。

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2021年07月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大富豪の老人が毒殺され、家族に嫌疑がかかる。
老人の孫と結婚したいチャールズは犯人探しに乗り出すが───
 
老人の家族と話しながら彼らの人となりや動機を考えていくのが本の8割くらい。結構地味なんですが不思議とすいすい読めました。

この人が犯人かな、みんな怪しいような、分からん!となったところに真犯人がわかるんですけどこれは分からなかったです。
子供が犯人だっていう発想がなかった。

ねじれた家のねじれた子供ってことなのでしょうがあんまり恐ろしさは感じなかったなぁ。

ジョセフィンはねじれた家のねじれた子供だった、というオチが自分には唐突であんまり可哀想とは思えませんでした。

0
2025年07月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

スリーゲイブルズ
マザーグース
遺言書
ラブレター
エゼリン
ジギタリン
ブービートラップ
とりかえっ子

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2023年01月31日

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ネタバレ

誰だ?誰だ?もう候補は上がりきったぞと思ってたらまさかのジョセフィン!
全く候補に上げてなかった。
そうだ、毒殺なら子供にもできる…。

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2021年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

注意!思いっきりネタバレしています。

全然、推理した上での話じゃないんですけど、前半一通り人物が登場した段階で、犯人になり得そうなのは2人。もしくは、その2人の片割れのペアを加えて3人か?って感じ。
というのも、夫婦2組と変則的なペアは見事なくらい、作者が「犯人じゃないからね~」的に書いているし。
さらに言えば、解説を先に読んじゃうわるいクセがあるもので。
そこで、“「犯人はおしゃべりだ」が重要なヒントになる”なんて書いてあるものだから、てことは犯人になり得そうな3人に内、ペアの1人は外れるか?なんて(笑)

な~んて、思いつつ読んでいたのに関わらず、ラストで「あ、そうきた?へー」と思ってしまったのは、やっぱり“巧い”ってことなんでしょうね。

ただ、これはちょっと“巧すぎ”の感もなきにしもあらず、かなー。
ミステリー小説としては面白くても、「物語」としてはちょっとイチャモンつけたいかなぁ~(笑)
というのも、何かこう、バランスが悪いような気がしてしょうがないんですよね。
例えばこの話を横溝正史が書いたなら、最初に生前のレオニデスの外の人に対しての因業っぷりをたっぷり描いて。その後、ロジャーとフィリップとその奥さん2人から見た、レオニデスがいかに圧倒的な存在感だったか?ということを描いたように思うんです。
つまり、「ねじれた家」というわりに、その「ねじれ」が見えてこなかったのが物足りなかったんじゃないかと。

ただ、それは、この『ねじれた家』というのがクリスティーがいつ頃描いた作品なのかはわかりませんけど、その辺はもうさんざん書いたからこれではいいや、みたいなところがあるのかも。
その辺はスッキリさせちゃって。いわゆる「冗長な部分」は省いて、ミステリーの部分だけ楽しませてあげようという、作者なりのサービスなのかもしれませんね。

ただ私、ミステリー小説のその冗長な部分が好きなもので…w
というのも、ジョセフィンというキャラクターが変に魅力的だったこともあって。
その辺りのどろどろを前半でくどくど描いてくれたら、キャラがもっと光ったろうし。また、ラストもドラマチックになったんじゃないのかなーと思ってしまった…
というわけ(笑)


ことの顛末(いわゆるネタ)は手紙でわかるわけですけど、でも実は連れて行った方が犯人で。
犯人は、連れられていった方を手紙による告白で犯人にしちゃったってことはないんだろうか?なんてことを思っちゃいました。
だって、“あの人(チャールズ)は少しおばかさん”なわけでしょ?(笑)

あ、でも、それだと動機がないのか…。
ただ、動機なんて、作者はいくらでも作れるだろうからなぁ~(笑)

動機といえば、手帳の文にはちょっとコワっ!でした。
普通の人との感覚との乖離も確かにそうなんですけど、それよりも現代の日本でなら結構ありそうな話で。
ていうか、現在だったらイヤミスのネタにありそうですよね(笑)
ずいぶん前に『春にして君を離れ』を読んだ時、クリスティーはイヤミスの元祖でもあったんだなーと思ったんですけど、そういう意味でこれも著者の真骨頂?www

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2018年12月09日

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ネタバレ

軍人チャールズの恋人ソフィアの家族が殺された。しかも、身内で起こった殺人事件。チャールズの父が警察副総監だったため、首を突っ込むことになる。
ジョセフィンは犯人を知ってるかのように、チャールズに話していた。注目されることを好み、自分をバカにしたり、強制する人を憎んだ。子供の動機で殺した。

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2013年05月19日

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ネタバレ

クリスティ自選ベスト10に入るほど自信作とのこと。派手な展開はないものの、レオニデス一家の特殊な背景や人間模様を楽しむいぶし銀みたいな作品だったかな。もし発表年代順に読んでいくと、徐々にこういう類の作品に傾倒していく様が読み取れたりするんかな?と妄想。
あと某作が与えた影響は計り知れないなあと。実は私も事前情報でネタバレの如きものを喰らっていたが、読んでいるうちに「この作品じゃなかったのかなあ?」と徐々に自信をなくし、仕舞いには完全にミスリードされるという(笑) ネタバレまでも貫通してミスリードするこの手腕はさすが女王。というか自分がアホなだけか?

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2025年11月08日

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ネタバレ

すらすら読んだが、犯人が以外過ぎてびっくりした。
いろいろヒントがあったのに、見逃していたな。

ソフィアが遺産相続して、一族を養うようにというおじいさんの遺言だったが、この一族を面倒見るのはしんどいだろうな。ソフィア頑張れ!!

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2022年06月12日

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ネタバレ

面白かった。
子供が犯人で、エラリー・クイーンのYの悲劇的な雰囲気を感じた。富豪っていうのも同じだしな。
なんか、モヤっとした感じが残るかな。
ソフィアのセリフとか他にもまだ全員に疑うポイントがあって...。まあそんなことないと思うが...

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2022年01月09日

ken

ネタバレ 購入済み

なぜ

なぜ、某大作と全く同じ話を発表したのか理解に苦しみます。ご教示ください。

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2021年08月05日

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ネタバレ

アガサは予想が全然当たらない印象があったけれど、初めて犯人どころか動機や証拠に対する行動など全部当たった!嬉しい……!!
ちょっと紹介文、「ねじれた家に住む性格のねじれた人達」って誇張しすぎてて、そこに惹かれて読み始めたから共感できる至極真っ当な人が多くて残念。あと、ねじれた家やお祖父さんの顔など、あんまり想像できなくて登場人物がマープルシリーズより生き生きしてない印象はある。残念……。
解説者の言う通り、他人の生活を覗き見るのは楽しくて堪らない……!でも、あの二人は私も犯人だと思っていなかったから捕まった時は「こんなにわかりやすいのに!?なぜ!?主人公自分でヒントまで言ってるのに!?」ってなって、その辺は中だるみしちゃってた気がする。
訳は確かに直訳的すぎるところはある。でも、逆にこういうの好き。「ばあやの状態は?」「死んだわ」だなんて、全然深刻じゃない雰囲気が笑けて面白いから好き。さすがに良い訳だとまでは思わないけれど……。

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2021年04月04日

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