あらすじ
成瀬の人生は、今日も誰かと交差する。「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、近所のクレーマー主婦、観光大使になるべく育った女子大生……。個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む中、幼馴染の島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており……!? 読み応えますますパワーアップの全5篇!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
成瀬シリーズ2作目。
成瀬が受験を終えて大学生になった期間の出来事が書かれている。
「ときめきっ子タイム」
小学校4年生の北川みらいちゃんの視点で書かれている。
みらいちゃんは総合学習のときめきっ子タイムの調べ学習の対象にゼゼカラを取り上げる。ときめき夏祭りでゼゼカラの成瀬さんに親切にしてもらってから、成瀬さんに心酔している。結芽ちゃんと一緒に成瀬さんをインタビューすることになるが…
「成瀬慶彦の憂鬱」
成瀬の父、慶彦の視点で書かれている。
あかり(成瀬)の受験に付き添うことにしているが、あかりはパソコンで京都の物件を探している履歴が残っている。京大は多分合格するだろう、と言われているが、一人暮らしを希望しているとは聞いてない。自宅から通学すると思っていたが、快く送り出さなくては、と思っているところに、京大内で野宿しようとしていたユーチューバーを連れて帰ってくることになり…
「やめたいクレーマー」
成瀬のバイト先、フレンドマートの常連客でクレーマーの呉間言実の視点で書かれている。
呉間はクレーマーを辞めたいと思っているが、辞められない。ある日、成瀬に声をかけられ、力を貸して欲しいといわれるが、断る。しかし万引き犯の犯行現場を目撃してしまい…
「コンビーフはうまい」
成瀬と共にびわ湖大津観光大使に選ばれた篠原かれんの視点で書かれている。
成瀬はびわ湖大津観光大使に篠原と共に選ばれ、大学生になってスマホを持つことになる。インスタの使い方を篠原に教えてもらい、発信していくことに…
「探さないでください」
島崎みゆきの視点で描かれている。
島崎は年末、東京から滋賀へ成瀬に会いに行く。サプライズのため、成瀬には知らせていない。しかし島崎が成瀬の家に着いたとき、成瀬は「探さないでください」という書き置きを残して、スマホも持たずにいなくなっていた…
面白かった。しかもさらっと読める。
みらいちゃん、可愛い。成瀬に心酔しているところは将来が不安だが(島崎の心境が面白い)、お友達との関係に心が揺れるところもいいなと思う。
成瀬父の話で、成瀬が家探しする広島の友人は西浦のことだろうか。西浦は京大に行ったのか、気になる。
呉間のツンデレ、面白かった。呉間夫、本当に仏様のよう。心が広すぎる。
篠原、こういう女子、いそう。実はこういう女子の方が成瀬より面白いかもしれない。
島崎、ちょっと成瀬と離れて自信がなくなっている感じだけれど、ゼゼカラは島崎にとっても大切になっていて、なんか胸が熱くなる。成瀬の一番の理解者はやっぱり島崎だと思う。
本当にさらっと読めるので凄く心に残るか、といわれると、そうでもないのだけれど、それはきっと、もう自分が年齢を重ねていて、こういう時代をリアルタイムでは共感できないからなんじゃないかなあ、と思っている。
Posted by ブクログ
一作目を読んで感動してしまい、二作目を買おうとしていたらふるさと納税で宮島さんのサイン本があったので迷わず手が伸びた一冊。
成瀬の周りの人からの視点で描かれていたが、誰もが最後は成瀬の虜になって終わる。そんな成瀬が本当に魅力的だし、自分も成瀬のように周りの人にいい影響を与えられる人でありたいと思わされる。
最後のパートはやっぱり島崎との青春物語で締められて、しっかり泣かされる。よくいる「仲良し女子2人組」とは何か違うけれど、お互いへのリスペクト、信頼がわかるからこそ2人の友情は読む人の心を動かすのだろう。